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官能教育 私たちは愛とセックスをいかに教えられてきたか 幻冬舎新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2013/11/29 |
JAN | 9784344983236 |
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官能教育
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商品レビュー
3.1
9件のお客様レビュー
全章を通して、いろいろと御託を並べてはいるが、結局「不倫OKにしましょうよ」ということが言いたいだけのように思えてしまった。セックスする関係性にまで到達した相手に対して、興味が失せて他の相手に走ることを、手を変え品を変えて正当化しているだけに見える。 もちろん一夫一妻制が万能で...
全章を通して、いろいろと御託を並べてはいるが、結局「不倫OKにしましょうよ」ということが言いたいだけのように思えてしまった。セックスする関係性にまで到達した相手に対して、興味が失せて他の相手に走ることを、手を変え品を変えて正当化しているだけに見える。 もちろん一夫一妻制が万能であるとは思わないが、女性の人権が認められていなかった古代ギリシャや未開の民族の風習などを引き合いに、ヒト族の自然は婚外セックスOKなんだ!婚外セックスを禁じるほうが非人道的だ!と言われても、到底納得することなどできない。女を自分の所有物として客人に好きにさせるなどといった、前時代的で非人道的な風習を肯定できるわけもない。そうした抑圧から女性を解放してきた歴史があるわけで、一夫一妻制から一歩進んだパートナーシップのかたちを模索するにしても、そうした歴史や、ジェンダー平等への議論が抜け落ちているように思われた(紙幅の関係かもしれないが…)。 ただ、最後のほうの章で、「フラート」という概念について紹介している箇所はとても興味深く読んだ。恋愛の前段階の戯れを指し、視線のやり取りやちょっとした接触、人目を忍んだ口づけなどが含まれるらしい。著者はセックスの前戯ではないキスの重要性にも言及していたが、既にセックスしているパートナーと、そうしたキスを含んだ「フラート」を楽しむことによって、もう一度恋愛プロセスをやり直すことが可能なのではないか。そうすることで、持続可能な関係性を獲得できるのではないかと感じた。そちらへ議論を広げていったほうがよほど建設的なのではないか。本書は、浮気男を勇気づけるだけな気がしている。
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この本に書いてある生き方は正直憧れるし、こちらの方が何だか性に合ってるような気がするが、世間や環境が許さないんだろうな。
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第1章から、人にはなぜ愛人が必要なのか。という、随分と飛んだ入りだな、かつて何処ぞの芸能人が、不倫は文化だ!なんて言葉を残していたことを思い出した。 そして、この一冊では正しく、不倫を古代や中世に遡り、文化的側面から探求してゆく。 ギリシャ、ローマ神話と神々の情事まで行き着く。...
第1章から、人にはなぜ愛人が必要なのか。という、随分と飛んだ入りだな、かつて何処ぞの芸能人が、不倫は文化だ!なんて言葉を残していたことを思い出した。 そして、この一冊では正しく、不倫を古代や中世に遡り、文化的側面から探求してゆく。 ギリシャ、ローマ神話と神々の情事まで行き着く。 また、チェーホフまで引っ張り出して、愛と性についての講釈が続く。 谷崎潤一郎も漏れなく。 後半のキスについての考察は、中々に興味深いものがあったな。 日本人は多く、幼少期や青年期には、人前でもどこでも、立ってするものであったが、いつの日か、密室で寝てするもの。 そう、キスがただのセックスの前戯になりさがる、と。 そこにときめきや、その他の昂る感情は衰退すると。 キスだけで、ときめいたあの感情を思い出せ、と。 1947年生まれ、東大卒、宗教人類学者の柿島氏の一冊でした。
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