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実録 ドイツで決闘した日本人 集英社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2013/10/17 |
JAN | 9784087207118 |
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実録 ドイツで決闘した日本人
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商品レビュー
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1980年代初頭のマンハイム大学留学時代に、「コーア・レノ・ニカーリア」という男だけの大学内秘密結社に入会した東洋人、菅野瑞治也(すがの・みちなり)は、ドイツ国内をはじめ欧州各地で残っている真剣を用いた決闘「メンズーア」の試合の舞台に立った。これはその決闘文化紹介つきの回顧録とな...
1980年代初頭のマンハイム大学留学時代に、「コーア・レノ・ニカーリア」という男だけの大学内秘密結社に入会した東洋人、菅野瑞治也(すがの・みちなり)は、ドイツ国内をはじめ欧州各地で残っている真剣を用いた決闘「メンズーア」の試合の舞台に立った。これはその決闘文化紹介つきの回顧録となっている。私はこの本を秋口に友人に薦められて読んだ。 西洋版バンカラとでもいうべき剣闘結社のホモソーシャルな絆は、筆者の書く文章の論理に充満していていっそすがすがしい(詳細は「フレーズ」欄を参照)。 文章の脈絡も、その絆のチカラがそうさせるのか、どこかおかしい。AだからB、BだからC、というときのその帰結Cが「ん?(何を言っているんだこの高貴なる野蛮人を内面化した男どもは?)」としか思われない、そういう文章があちこちに立ち込めている。こんなにツッコミどころのある異文化紹介があっただろうか。 決闘結社の話は、日本の大学における体育会系部活ともよく似た何かを感じさせる。実際、自分も大学の体育会合気道をやっていたころを思い出した。しかしここまでムッと立ち込める絆に参入できた気がしない。やはり真剣で一発撫でられて十針縫うリスクとか負った方がいいのだろうか。 ノンフィクション版『ファイトクラブ』とでもいおうか、男のオトコとしての獣性を若干取り戻したい時に一服脳に通したくなるタイプのドラッグ・ブックである。また決闘結社をテーマにした映像作品(ドラマでも、アニメでもよい)を見てみたくもなった。豪奢な一軒家で屯する規律ある男子大学生たちの生活空間はとても心地よさそうだ。花押もかっこいいし。 ▼別アプローチからの評価 最近、スポーツ社会史をまとめて調べ直す機会があり、その時、近代スポーツ以前の「ブラディスポーツ」というものを知った。これは近代化したスポーツ格闘技から取りこぼされた、流血スポーツ共同体を報告したものとして読むこともできるかもしれないと思った(ブラディスポーツについては講談社現代新書の松井良明『近代スポーツの誕生』などを参照)
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ドイツでは今でも真剣を用いた決闘がある。と聞くと驚くけど確かに存在してしっかり防具を身にまとい厳格な作法がある中で行われるとはいえ真剣を用いて行われる。そういった文化がヨーロッパにもあるというのは興味深かった。そこで求められるのは騎士道精神のようなものであり空手家や柔道家が求めら...
ドイツでは今でも真剣を用いた決闘がある。と聞くと驚くけど確かに存在してしっかり防具を身にまとい厳格な作法がある中で行われるとはいえ真剣を用いて行われる。そういった文化がヨーロッパにもあるというのは興味深かった。そこで求められるのは騎士道精神のようなものであり空手家や柔道家が求められるものと似ている気がする。様式は違えど似たようなものがあることに親しみを覚えると同時にこの決闘のあり方にも変化があり、それも興味深かった。
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図書館で「呼ばれて」借りた本。 「今でもドイツ学生結社では真剣を用いた決闘が行われている。ニーチェやゲーテ、ビスマルクの時代はもちろん、現在の政財界のエリートの経験者の多くが決闘経験者という事実」 と見返しには書いてある。 「ドイツと日本はよく似ている」と言われるし、ドイツ語...
図書館で「呼ばれて」借りた本。 「今でもドイツ学生結社では真剣を用いた決闘が行われている。ニーチェやゲーテ、ビスマルクの時代はもちろん、現在の政財界のエリートの経験者の多くが決闘経験者という事実」 と見返しには書いてある。 「ドイツと日本はよく似ている」と言われるし、ドイツ語は日本にも静かに浸透している。 「結局、日本ってドイツ好きなんだよ」と感じていたが、「武士道」にも通じる「ゲルマン騎士の高貴なり野蛮さを具現化する血統文化」には仰け反るほどの驚きだ。ここまで似ているとは! ただし、女性と18歳以下の男性、犬(ドイツではレストランでも犬を連れて入ってよい)は入場禁止。文字通り 「男の世界」 なのである。 読めば読むほど 「女だけど、メンズーアを見たい!」 と思ってしまう。 松本零士さんファンなので 「キャプテン・ハーロックの顔の傷もメンズーアの後か?」 などと楽しい? 想像をしてしまった。
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