商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2013/10/29 |
JAN | 9784101355849 |
- 書籍
- 文庫
これはこの世のことならず
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これはこの世のことならず
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商品レビュー
3.4
11件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルから怪談ものと思いきや怪奇よりもメインはミステリーの連作集。 たましくるシリーズ2作目である。 数々の謎は霊的なものと思わせて実は裏に人の悪意が隠れている。 本シリーズに登場する霊達は無力で儚くむしろ人の方が圧倒的に残酷で恐ろしいと思わせる。 しかし前作に比べると今回書かれる怪異は霊というより妖怪的な印象。 『魔所』の薫物さま、エピローグの『逢魔ヶ時』の死神には背筋が寒くなった。『白い虫』の虫も三尸の事には違いないのだろうが結局正体不明でなんだか気色が悪い。 前作に比べてメイン2人の出番が少なく感じた。 高雄の想いもいまだ実っていないところを見ると続刊は出るのかな?出たら読みたいが。 『これはこの世のことならず』の冒頭が好き。夕方の西日に照らされながら人形と息子の位牌で誰もいない婚礼の儀式行う黒留袖の女性。おどろおどろしくも引き込まれた場面。 今回の表紙絵(文庫版)は前作とうってかわって春だろうか。空の青と新緑の緑に千歳の着物の赤紫の矢絣が映えていてとても素敵。
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ますますホラー臭が強くなった。 オシラサマなどの土俗民話の話が増えてきて、ますます面白くなってきた感じ。 安子ちゃんもただならぬものを持っている気がするので、今後の活躍が楽しみ。
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ほんわかする日常の中におどろおどろしい怖いものが顔を出すが、だいたいは千歳たちが解決してくれる安心感。その中で、一話目「魔所」や、三話目「白い虫」は、正体不明の怖さが残っているところが好み。特に「白い虫」はシリーズと独立して読める短編として存在感があった。今回は一作目よりもいろい...
ほんわかする日常の中におどろおどろしい怖いものが顔を出すが、だいたいは千歳たちが解決してくれる安心感。その中で、一話目「魔所」や、三話目「白い虫」は、正体不明の怖さが残っているところが好み。特に「白い虫」はシリーズと独立して読める短編として存在感があった。今回は一作目よりもいろいろな登場人物たちにスポットがあたり、彼らのゆっくりとした日常を想像するのも楽しかった。キャラに愛着が出てきて続きがもっと読みたいです。
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