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トップシークレット・アメリカ 最高機密に覆われる国家
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社 |
発売年月日 | 2013/10/24 |
JAN | 9784794220097 |
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トップシークレット・アメリカ
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トップシークレット・アメリカ
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商品レビュー
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8件のお客様レビュー
赤の広場で、泥酔者がウオッカの空瓶を振り回しながら喚いた。 酔っぱらい「ブレジネフのバカ、アル中、くたばりぞこない そこに駆けつけた K.G.B.「同志、静かにしたまえ、お前を逮捕する。」 酔っぱらい「なに~、俺がなにをした。あーそうか 国家元首屈辱罪か」 K.G.B.「ちがう、...
赤の広場で、泥酔者がウオッカの空瓶を振り回しながら喚いた。 酔っぱらい「ブレジネフのバカ、アル中、くたばりぞこない そこに駆けつけた K.G.B.「同志、静かにしたまえ、お前を逮捕する。」 酔っぱらい「なに~、俺がなにをした。あーそうか 国家元首屈辱罪か」 K.G.B.「ちがう、国家重要機密漏洩罪だ」 これはソ連時代の笑い話だが、国家にとっての重要機密が雪だるま 式に膨れ上がっているのが現在のアメリカだ。 9.11アメリカ同時多発テロ以降、「テロとの戦い」を最重要課題と したアメリカで留まるところを知らずに膨れ上がる情報機関と 情報産業の実態を10年に渡り取材した著者の渾身の作品が本書。 既にエドワード・スノーデン氏によって告発された令状なしの 盗聴や検閲は勿論、「アメリカにとっての脅威」とされた人物 の指名殺害。ぜ~んぶ「トップシークレット」にしてしまえば、 一般市民は自国が何をしているのか知る由もない。 情報機関の組織は増え、それに伴って機密を扱う資格を持つ人間 も増える。次々に「トップシークレット」に指定される情報の 分析をこなすのにいっぱいいっぱいで、その情報を活用しきれない。 金食い虫だ。アメリカの一般市が納める税金が、湯水のごとく 情報機関に、民間の情報産業につぎ込まれて行く。 9.11の首謀者とされたウサマ・ビンラディンは既にシールズに よって殺害された(これはアメリカの憲法が禁止している暗殺 だと思うわ)。 それでも、アメリカからテロの脅威は去らない。そりゃそうだろう。 無人機を飛ばし、テロ容疑というだけで人を暗殺し、一般人を 巻き添えにする。これで反米感情を持つなという方が無理だろう。 機密にがんじがらめになり、巨額な予算をつぎ込んで、国民の プライバシーをないがしろにする。これが「自由の国」アメリカ の現実だ。 何もアメリカだけの話じゃない。日本でも特定秘密保護法が施行 される。その運用については非常に曖昧だ。日本の自衛隊が アメリカの軍や情報機関のような暗殺を行うとは思わないが、 この法案の運用次第では日本にも近い将来、金食い虫になる 機関が生まれるのではないか。 アメリカは未だ「テロとの戦い」に勝利していない。手にを得ない ほどに膨れ上がった情報機関と情報産業がまともに機能していた のなら、あのボストン・マラソンでのテロは防げたのではないか。 最終章で機密と言われる情報の流出現場を、著者が目撃した場面が 描かれている。幾重ものセキュリティで守っても所詮は人間が扱う もの。流出の可能性はゼロではない。 多くの機密を作り出したはいいが、実は迷宮と化しているじゃない のか?自国にどれだけの国家機密があって、それがどのように活か されているか。全体を把握している人間はいないんだろうな。 テロの恐怖を煽り、国家安全保障という錦の御旗を掲げて、それ自体 が正体不明になっているようだ。これが近い将来の日本の姿にならない ことを祈る。 尚、無人機による指名殺害を繰り返すアメリカ・オバマ大統領からは ノーベル平和賞をはく奪してくれないだろうか。
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911がアメリカにもたらしたもの。対テロの名のもとに作られた「カネのなる木」、「報復ゲーム」、そして「国家総トップシークレット化」。それはいわば、歪んだ「夜警国家」とも呼ぶべき究極の疑心暗鬼社会。興味深いのは、アルカイダの脅威が一段落ついた今、本来ならば911以前の社会に向けてソ...
911がアメリカにもたらしたもの。対テロの名のもとに作られた「カネのなる木」、「報復ゲーム」、そして「国家総トップシークレット化」。それはいわば、歪んだ「夜警国家」とも呼ぶべき究極の疑心暗鬼社会。興味深いのは、アルカイダの脅威が一段落ついた今、本来ならば911以前の社会に向けてソフトランディングしてもいいようなものだが、そこに現れた新たな脅威は、対テロ予算縮小を懸念する国内の民間団体。政府との癒着網を構築し、既にサイバーセキュリティとインテリジェンス市場を確保しているようだ。一度甘い汁を吸うと止められない人間の本性。ナオミ・クラインのショックドクトリンが霞んで見えてしまうぐらいの衝撃を受けた。
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【109冊目】9.11以降、無制限に(組織も人員も予算も)増殖し続けるアメリカのインテリジェンス機関の問題を鋭く突いた本。いわゆる興味本位の暴露本類ではなく、今のアメリカのどこに問題があるのかを真摯に告発する「ジャーナリズム」の本。 いわゆる興味本位の暴露本であれば、政府は国民...
【109冊目】9.11以降、無制限に(組織も人員も予算も)増殖し続けるアメリカのインテリジェンス機関の問題を鋭く突いた本。いわゆる興味本位の暴露本類ではなく、今のアメリカのどこに問題があるのかを真摯に告発する「ジャーナリズム」の本。 いわゆる興味本位の暴露本であれば、政府は国民を監視しているとか、ビンラディンが死亡という説は陰謀であるとか、そういう類の話が書かれるけれど、本書は違う。 機密指定された情報が多くなり過ぎ、作戦の遂行に支障をきたしているとか、非効率的な行政運営になってしまい、然るべき立場の人が自組織の活動の全体像を把握できていないとか。あるいは、インテリジェンスにつぎ込む予算を医療や犯罪対処に回すべきなのではないかとか。 行政的な視点から読んでも面白かったけど、ショッキングだったのは「無人機作戦」と題された第10章。アメリカにいながらにして、アフガン等の外国で何人殺害するかということが決定されていく過程が描写されていた。中でも、民間人の犠牲が何人出るかということが作戦決定の計算の中に組み込まれていることがショック。やっぱり、外国で武力を行使するということは、こういう現実と向き合うことなんだなぁ、と。 あと、秘密保全法に興味がある人の参考文献にもなると思う。大量に機密指定された情報がどういった弊害をもたらしているのか。まぁ、アメリカと日本は同じ状況にはならないと思うけれど。 ※追記 この本はSnowden以前に書かれた本です。
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