商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ウィーヴ(ヴィレッジブックス) |
発売年月日 | 2013/10/19 |
JAN | 9784864910897 |
- 書籍
- 文庫
篭ノナカ
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篭ノナカ
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商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
まさに一気読みしてしまった。先が気になってやめられない感じ。 予想してたよりずっと、ずごーーーくおもしろかったし、よかった。 作品のキーワードとして自殺志願、安楽死、ネットなりすまし、などが挙がるみたいで、苦手なサイコサスペンスみたいなイヤミス的な感じかなあと心配しながら読みは...
まさに一気読みしてしまった。先が気になってやめられない感じ。 予想してたよりずっと、ずごーーーくおもしろかったし、よかった。 作品のキーワードとして自殺志願、安楽死、ネットなりすまし、などが挙がるみたいで、苦手なサイコサスペンスみたいなイヤミス的な感じかなあと心配しながら読みはじめたのだけれど、けっこう大丈夫だった。作品全体にグロいところエグいところがなくて、わざとらしく怖い場面がなくて、ユーモアもちゃんとあって、なんというか、すごく上品な感じがした。 学校時代ずっとイケてなくて友達も全然いなくて、仕事もできなくて、自意識過剰でプライドが高くてって、一般的にいえば問題ある主人公にすごく共感してしまった……。フェイスブックやSNSで楽しげな生活を披露して「いいね」を押し合ってるみたいな人たちをバカにしつつ、本当はだれかにわかってもらいたい認められたい愛されたいと思ってて。しかも、唯一自分を認めて愛してくれるお母さんが不治の病で(お母さんとのあれこれは本当に読むのがつらかった。あと、死ぬのはどういうことか考えるところとか……)、もう不憫でたまらない感じ。 以下ネタばれなので下のほうに続きます。 だんだん事と次第があきらかになってきて、主人公はどうなるんだろうとやきもきさせられるのだけれど、 ハッピーエンドっていっていいと思うけど希望がもてる終わりだったのが、わたしとしては、ものすごくよかった。たぶん、なまぬるいって思ったりもっと衝撃的なラストを求める人もいるんじゃないかなあとは思うけれども。 まだ若い主人公がやりなおしてくれることが信じられて。それがたまたま同居することになった人とのかかわりのなかで。(なんとなく、人は人とのつながりでしか癒されない、とかそんなことを思うわけです……)。 そして、自殺志願者の女性も主人公が予想したように新しい人生をどこかでやりなおしてると信じます。
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