商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | フロンティアワークス |
発売年月日 | 2013/10/12 |
JAN | 9784861346637 |
- 書籍
- 文庫
春恋
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春恋
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商品レビュー
4.6
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アキはどうしようもなくひどいやつだけど嫌いになれないんだよな、なんでだろう……。 再読してみてもやっぱりそんな感じ。 受験生の美里が好きなのは美大生の家庭教師のアキこと秋山順一。頭が良くてぶっきらぼうて口も態度も悪く横柄なのに、絵に対する情熱やストイックさ、良くも悪くも嘘のつけない真摯さが美里には眩しく見えて仕方がない。 減らず口ばかり叩きながら身体の関係を持ってからも、アキは恋人のような甘いキスをくれるのに美里の心を見てくれない。 恋に焦がれる純粋さ、理屈なんて抜きにただ誰かをまっすぐに思う気持ちのひたむきさ。 全身全霊で思いを込めて誰かを好きになる切なさや苦しさを描くのが朝丘さんは本当に上手いなぁとしみじみと。 アキは美里を弄んでひどいやつだなぁと思うのですが、身勝手さも横暴さも自分にも他人にも厳しく真摯に生きている証なのかな、とも思えたり。 どれたけキツく当たっても逃げずにぶつかろうとする美里の想いにいつしか愛おしさを堪えきれずになっていく姿にわー、わー、と。 心と心で向き合って魂を結び合うような恋をしたとしても、夢物語ではない。 永遠に共にはいられなくともアキがそばにいることを許してくれた時間があればそれだけを頼りにずっと生きていける、とあらかじめ別れを覚悟している美里はどうしようもなく強くて優しい子だなあ。 家庭教師と教え子として超えてはいけない線を超えたこと、社会的に認められない男同士であること。 父親との遭遇を経て二人は別れ、五年の後に再会を果たす。 無力で未熟な、恋に溺れただけの子供同士だったということに尽きるのかな。 一生に一度の唯一無二の恋をして、一番大切な相手を思いながら違う相手と共に生き、それぞれの待つ場所へと帰る。 冷や水をかけられるような結末ではありますが、朝丘さんの思う「人を愛すること」への命題であり、今の社会で同性愛に立ちふさがる障害があることは確かで、朝丘さんにとっては避けて通れない永遠に貫かれるテーマなのだろうと思います。 朝丘作品はホモフォビアがきつすぎてなー、と思うことは多々ありますが、「あの頃はそうだった」といつか言える未来があるといいなぁと。 美里のいじらしいまでの健気なまっすぐさとアキの腹立つ色男っぷりはなんだかんだと好きです。 しかしまぁ母子家庭なのに美大に通い、なおかつ一人暮らしで2LDKに住んでお母さんにも資金援助してるアキはどんだけ高給取りなんですか…
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なんで登録されてないんだ・・・ コバルトのリメイクなのに両方並べてあります。 何回読んだかわからない 商業誌も結構読んできたけど、今まで読んだ中でアキが一番好きな攻めかもしれない
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十八の春、美里が恋に落ちたのは、美大生で家庭教師の秋山だった。秋山は他人にも自分にも厳しくて素っ気ないが、たまに優しい。美里は異性愛者の秋山に対し、傷つきながらも一途な想いを寄せ続ける。そして夏が過ぎ秋がきて、育む時間はお互いをかけがえのない存在へ変えていくが……。 ――あの頃、...
十八の春、美里が恋に落ちたのは、美大生で家庭教師の秋山だった。秋山は他人にも自分にも厳しくて素っ気ないが、たまに優しい。美里は異性愛者の秋山に対し、傷つきながらも一途な想いを寄せ続ける。そして夏が過ぎ秋がきて、育む時間はお互いをかけがえのない存在へ変えていくが……。 ――あの頃、俺たちは子どもだった。 四季の移ろいと共に積み重なる、永遠の愛の物語。
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