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夫婦善哉 正続 他十二篇 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2013/07/19 |
JAN | 9784003118528 |
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夫婦善哉 正続 他十二篇
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夫婦善哉 正続 他十二篇
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商品レビュー
3.9
15件のお客様レビュー
大阪の市井に着目した作品が多く納められた短篇集。 特に『夫婦善哉』と『湯の街』『黒い顔』が面白かった。 庶民の生き生きした姿と熱気が読み手にも伝わってきた。『夫婦善哉』では職を変えて、多岐に渡る商売を行っていて呆気にとられた。 お互い似た者同士だからこそ、色々あっても長続きするの...
大阪の市井に着目した作品が多く納められた短篇集。 特に『夫婦善哉』と『湯の街』『黒い顔』が面白かった。 庶民の生き生きした姿と熱気が読み手にも伝わってきた。『夫婦善哉』では職を変えて、多岐に渡る商売を行っていて呆気にとられた。 お互い似た者同士だからこそ、色々あっても長続きするのだろうなと思った。 『黒い顔』では昔の大阪の活気溢れる商いの街を知ることができた。活動小屋などの娯楽施設が多くあり、何年住んでも飽きない街だろうなと思った。
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1938(昭和13)年から1946(昭和21)年、織田作之助前期の作品を収めた短編集。 やはり面白い。多くの作品ではちょっと知能遅れのような主人公たちを、ウェットでもドライでもなく描き出し、さながら夢の中のように宙ぶらりんの質感で辿ってゆく物語は、不思議と味わいがあって魅力的...
1938(昭和13)年から1946(昭和21)年、織田作之助前期の作品を収めた短編集。 やはり面白い。多くの作品ではちょっと知能遅れのような主人公たちを、ウェットでもドライでもなく描き出し、さながら夢の中のように宙ぶらりんの質感で辿ってゆく物語は、不思議と味わいがあって魅力的。 大阪弁を取り入れたという文章は、しばしば意外な表現も見られ面白いが、ときとして文法的に変な箇所もあると思った。 『夫婦善哉』は続編があるというのを知らなかったが、書いたまま未発表でしまってあったのを2007年に発見されたらしい。正編とともに面白かった。ギャンブル等でたちまち金をすってしまう夫に体罰を加える女房という、しかし殺伐としていない凸凹コンビを描いてユーモアがある。 良い作品集と思う。
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佐藤氏の解説の「その文章に嘲笑はあったか。嫌悪はあるか。蔑みはあるのか。______ない。「市民」としての......」と続く云々の箇所でその通りだと思った。シリアスな話なのに思わずくすっと笑えたり、逆に笑いたくなるほど哀れでも真に迫ってるから一概に愚か者として扱えない登場人物に...
佐藤氏の解説の「その文章に嘲笑はあったか。嫌悪はあるか。蔑みはあるのか。______ない。「市民」としての......」と続く云々の箇所でその通りだと思った。シリアスな話なのに思わずくすっと笑えたり、逆に笑いたくなるほど哀れでも真に迫ってるから一概に愚か者として扱えない登場人物に心寄せたくなったりする。 作之助の作品は、「郷愁」と「青春」がぐるぐる廻って綿あめみたいに膨らんでいって作られていると思っている。
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