エルネストの鳩舎

鳩山郁子(著者)

• 販売会社／発売会社: 青林工藝舎
• 発売年月日: 2013/07/16
• JAN: 9784883793860

商品レビュー

2021/07/26

予備知識なく寝台鳩舎からの流れでエルネストの鳩舎を読んだのがなんか良かった。繋がってるようで関係ないのかもしれないけど。全体的に鳥や羽が題材になってる印象の短編集。わずか数ページしかない作品も凝ったイラストや、ない脳みそをフル回転させて読まなきゃならないほど解読が困難なストーリーなので、読みごたえありまくる。宇宙の成り立ちとかが書かれてるみたいに不思議で難解で、心象風景は美しくて切ない詩みたいな、哲学みたいな感じ。夢と現実を行き来できるこの感覚がもうたまらなく好き。

2016/04/22

【透明感と残像。】
表題作が好きです。
銀河鉄道の夜や耳をすませばを思い出す、
爽やかさ、メルヘンさ。
心が透き通ります。

2013/07/14

パラボリカ先行販売。サイン会に参加してきてしまいました。
小心者なのでよっぽどの勢いが無いとサイン会とか行けないのですが、勢い付いて参加してしまいました…！はわぁ…！

とはいえここでは本の事だけ。
鳩山さん、結構いろんなイラストのお仕事も常に引き受けていらっしゃるのに、比較的コンスタントにしっかり漫画も刊行して下さって嬉しい。ここ最近特に多方面に精力的に活動されているような。
昔から変わらず、だけれど常に新鮮であるというのは素晴らしい。それは全ての理想でもある。

今回も短編集だけれど、全編に「鳩」というか「羽」のイメージでまとめられている。幻想感の強いものから、『コリン〜』のようなコミカルなものまで、改めて鳩山さんの幅の広さを実感する。
今でこそ美麗さや耽美な印象が強い鳩山さんだけれど、初期作品を見るとやっぱり青林工藝作家だよなというのを思い出す。そのちょっとした癖が大好きなのだけど。

今も昔もやっぱり好きだなぁ。