商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 秋田書店 |
発売年月日 | 2013/07/13 |
JAN | 9784253105019 |
- コミック
- 秋田書店
アノネ、(下)
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アノネ、(下)
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商品レビュー
4.4
7件のお客様レビュー
もしも、夢で、ヒトラーとアンネが出会ったら? 「少女と戦争」そして「絵描き」について描き続けている作家。
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今日マチ子さんのマンガは、読んでいると心がざわざわする。目の細かい紙やすりに触っているような。この本も。 前情報なしに読んだから、数ページ読んでから、ああ…と気づく。あちこちで語られる彼女と彼の世界が、ぐるんとひっくり返ったり捻れたり、また元に戻ったり。 どう受け止めたらいい...
今日マチ子さんのマンガは、読んでいると心がざわざわする。目の細かい紙やすりに触っているような。この本も。 前情報なしに読んだから、数ページ読んでから、ああ…と気づく。あちこちで語られる彼女と彼の世界が、ぐるんとひっくり返ったり捻れたり、また元に戻ったり。 どう受け止めたらいいんだろうという気持ちとともに、2人とも本来ただの人間で、私と何ら変わるところはない、というフラットで無残な気持ちにも。 あと、他者とのかかわりによって規定される自分、についても考えてしまった。 こんなに悩ましいマンガ、あんまり読んだことないかも。
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夢を見るにも、周りの人々に支えられなければならない それは子供だからしかたない 逆に言うと、大人たちは子供に夢を託すしかないのである そのことにうすうす気づきはじめたふたりは 自由な世界におびえ、絶望するのだった 自分がなんでもできるというのは思い込みで 大人たちの助けを当然のよ...
夢を見るにも、周りの人々に支えられなければならない それは子供だからしかたない 逆に言うと、大人たちは子供に夢を託すしかないのである そのことにうすうす気づきはじめたふたりは 自由な世界におびえ、絶望するのだった 自分がなんでもできるというのは思い込みで 大人たちの助けを当然のように受け入れていた結果でしかない その事実をどうしても受け入れられないのは まあ、大人たちの劣等感の受け皿にされたという恨みにもよるだろう しかし大人たちが自信を喪失した時代にあって 少年の自暴自棄な行動が、むしろ希望として賞賛されたとき 不自由ながらも安定した毎日にしがみつく少女は 白昼夢の世界からはじき出されてしまうのだった そこではじめて他者への、心からの思いやりを持てるのだけど そのとき彼女はすでに引き返せないところまで来てしまっていたというね
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