商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2013/07/12 |
JAN | 9784344420434 |
- 書籍
- 文庫
憑き歯
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憑き歯
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
2020年8月5日読了。 ・ 父母と姉妹の4人の家族。 姉の磨紀と妹の咲希。 訪れた河川敷でバーベキューを楽しんでいたが、些細な事で夫婦喧嘩になってしまう。 楽しんでいる子供達の気分を壊すまいと車の中で口論をし続ける夫婦。 ふと、外を気にするとそこに子供達の姿がない。 磨紀の名前...
2020年8月5日読了。 ・ 父母と姉妹の4人の家族。 姉の磨紀と妹の咲希。 訪れた河川敷でバーベキューを楽しんでいたが、些細な事で夫婦喧嘩になってしまう。 楽しんでいる子供達の気分を壊すまいと車の中で口論をし続ける夫婦。 ふと、外を気にするとそこに子供達の姿がない。 磨紀の名前を呼びかけても川の音しか聞こえない。 慌てて川を見ると、流されていく磨紀が着ていたピンク色のパーカーが目に飛び込んできた。 川に飛び込み必死の思いで助け出せたのは、姉ではなく妹の咲希だけだった。 それから磨紀の捜索が進められたが見つける事は出来なかった。 ・ そんな事があり、夫婦は別居。 咲希は事故のショックから声を失ってしまう。 ・ 父は新設された郷土史資料館に赴任し、仕事で訪れた何十年も開けられていなかった古い蔵の二階で恐ろしい体験をする。 誰もいるはずがないのに、何かがいる。 直感でそう感じ、背筋が凍った。 しかし、そこにあった物は天井から吊り下げられた一本の日本刀だけだった…。 壁には爪で引っ掻いたような無数の傷跡。 帰りしな、蔵の扉の裏側に一枚の紙を見つける。 そこには『密伍號』という謎の文字が書いてあった。 ・ 咲希は、学校の授業で使う道具を取りに友達のS美と教材室で棚を探っている時に、小瓶を落として割ってしまう。 その中身は小指の爪くらいの平べったい黒い破片だった。 割れた瓶のラベルには『密陸號』と書かれていた。 後日、水泳の授業の日、プールから上がってシャワー室で体を洗おうと石鹸を体に滑らせると痛みが胸から腹にかけて走った。 獣の爪で襲われたような傷が走る。 石鹸を確認すると、そこには先日落として割った小瓶の中に入っていた黒い破片が埋まっていた。 それは『黒い歯』だった…。 そこから咲希の体に徐々に得体も知れない変化が起き始める…。 ・ ・ 何年かぶりに読むホラー小説。 不穏な空気感、じわじわとした恐怖。 まさにジャパニーズホラーといった感じだった。 あまり期待していなかったのだが、ストーリーもしっかり作られていて、ゾッとする場面やグロ描写もあったりと純粋にホラー小説を楽しめた。 映像化されていてもおかしくなさそうなのに、されていないのが不思議。 最後の切なさの後に、まだ呪いは終わっていない的なラストはとても良い。
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前半はじわじわとした怖さがあったが中盤から密◯號の謎が解き明かされ、密の怨念にぞっとした。最後の終わり方は個人的には好きな終わり方。
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呪われた「黒い歯」を巡るホラー。過去の怨念、感染する呪い、引き起こされる災厄、と道具立ては完璧。これぞホラー! お化け屋敷プロデューサーだけあって、怖さのツボも心得られている感じです。 じわじわと強まってくる不吉感がいいなあ。そしてラストのしんみりとさえさせられるあの人の決断と、...
呪われた「黒い歯」を巡るホラー。過去の怨念、感染する呪い、引き起こされる災厄、と道具立ては完璧。これぞホラー! お化け屋敷プロデューサーだけあって、怖さのツボも心得られている感じです。 じわじわと強まってくる不吉感がいいなあ。そしてラストのしんみりとさえさせられるあの人の決断と、そしてさらなる災厄の予感。ぞくぞくさせられました。
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