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樅ノ木は残った(下) 山本周五郎長篇小説全集第二巻
1,980円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2013/06/12 |
JAN | 9784106440427 |
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樅ノ木は残った(下)
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樅ノ木は残った(下)
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商品レビュー
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山本周五郎さんの三冊目。 ん。誰ですか? タイトルが読めないなんて人はいませんね。 樅の木(もみのき)ですよ。モミの木。ジングルベ~ル。 もちろん自分に向けて書いてます(笑) 仙台藩お家騒動の顛末を描いた時代小説。 いわゆる伊達騒動。寛文事件につながる物語。 人形浄瑠璃や歌...
山本周五郎さんの三冊目。 ん。誰ですか? タイトルが読めないなんて人はいませんね。 樅の木(もみのき)ですよ。モミの木。ジングルベ~ル。 もちろん自分に向けて書いてます(笑) 仙台藩お家騒動の顛末を描いた時代小説。 いわゆる伊達騒動。寛文事件につながる物語。 人形浄瑠璃や歌舞伎の「銘木先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」で扱われた伊達騒動では、悪役の仁木弾正として描かれている原田甲斐宗輔の物語。 おもしろかった。 私程度でもそうだから、歴史に詳しい人や好きな人ならなおのことだろうなと思う。 人形浄瑠璃も歌舞伎もまったく知らんからな。 ただ、こういう悪役として定説のある人の名誉回復物語みたいなのはいいね。 仙台藩六十二万石を守るためにひたすら耐え忍ぶ原田甲斐。 「意地や面目を立てとおすことはいさましい、しかし、侍の本分というものは堪忍や辛抱の中にある。これは侍に限らない、およそ人間の生きかたとはそういうものだ」 非難を受けて友に見捨てられようと、命を狙われようと、道理を曲げられようと、非道な沙汰が下されようと、唯々諾々と敵側の一味であるかのように見せるため、一心に耐え忍ぶ原田甲斐。 全ては藩のため。 刃の上を素足で渡るが如く、慎重に、辛抱を重ねる。 それでも歴史小説の哀しいとこは事実は変えられないってとこですね。 歴史ファンタジーなら無理に曲げてでもハッピーエンドは有りうるかもですが、そうはいかないんですよね。 葉室麟さんの「蜩(ひぐらし)ノ記」とも似ているがこっちの方がいいな。 ただ、凄く読みづらい~。時間のかかる読書になったわ。 注釈だらけだし、登場人物アホほど多いし、しかも一人に付き三つも呼び名があることが多いのでかなり分かりづらい。 例えば 甲斐は首を振った、「松山が来るんだ」 「茂庭さまがですか」 (中略) 周防の来たのは十時すぎであった。 ここに出てる松山、茂庭、周防という三つの名は同一人物です。 茂庭周防定元。松山館主のことです。 主人公の原田甲斐も、ときには原田と、ときには甲斐と、またときには船岡(船岡館主)とも呼ばれ、自分で自分を呼ぶときは宗輔とも呼びます。浪人の八十島主計(やそしまかずえ)と名乗るときもあります。 ややこしいわ!! まあ読んでるうちに分かってくるので、これは誰だろう、あれは誰かな、といちいち止まらずに流して読んでもだいじょうぶだろうとは思います。たぶん。 全体的に良かったんだけどな~。 ラストの三行が余計。いらん。気持ち悪い。 ちょっと山本周五郎をイタコかなんかでおろしてもらって、正座させて説教してやりたい。 あの三行はだめ。 興味ある人は別にネタバレとかにもならないんで、図書館なり本屋なりで最後の三行だけ読んでみて。 ないわ~ヽ(`Д´)ノプンプン はい。ただの個人の感想です。 意味深なタイトルだと思ったが、特にそうでもなかったな。
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※このレビューにはネタバレを含みます
仙台伊達六十万石を分断し、取り潰し手に入れようと目論む酒井雅樂守と伊達兵部宗勝の陰謀に抗し、親族にも腹のうちを明かさず、藩内における謗りを甘んじて許し、藩の滅亡を命がけで阻止しようとする原田甲斐の生き方。 最後は悪事をばらして快く樅の木を見上げるのかと思いきや、最後まで重苦しくすっきりしない結末につかれました。 原田甲斐、本当にそれでよかったのですか。
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