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未亡人バスガイド 竹書房ラブロマン文庫
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未亡人バスガイド 竹書房ラブロマン文庫

葉月奏太【著】

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未亡人バスガイド 竹書房ラブロマン文庫

712

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 竹書房
発売年月日 2013/06/24
JAN 9784812495131

未亡人バスガイド

¥712

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2014/04/30

切ない結末はほろ苦い思い出か敗北か

作者がデビュー作『蜜会-濡れる未亡人』や3作目『蜜情の宿-ふしだら若女将』で見せた独特の「迫られ系」と言える路線に捻りを加えつつ踏襲した作品と言える。複数の男からヒロインが迫られる官能が特色だが、本作ではその一角を主人公が担うこととなる。淫猥度はすこぶる高い。 しかし、受け...

作者がデビュー作『蜜会-濡れる未亡人』や3作目『蜜情の宿-ふしだら若女将』で見せた独特の「迫られ系」と言える路線に捻りを加えつつ踏襲した作品と言える。複数の男からヒロインが迫られる官能が特色だが、本作ではその一角を主人公が担うこととなる。淫猥度はすこぶる高い。 しかし、受け取る印象は随分異なる。ヒロインが作中世界の中心にいたデビュー作や3作目とは違って本作は観光バスの新人運転手たる主人公が中心にいる構成のため、憧れの未亡人バスガイドであるヒロインを巡る恋敵との争奪戦の様相を呈しているからである。しかも、その恋敵はヒロインの学生時代の先輩でもあるために主人公の知らないヒロインの過去を知っており、主人公より先にヒロインへ迫り、主人公より先にヒロインとの情交を果たしている。さらには、迫られた当初は困惑し、軽い抵抗をも見せたヒロインも感じ始めてからは次第に満更でもないような態度に変わっていく。つまり、主人公は常に劣勢を強いられる印象なのである。序盤や中盤での恋敵の振る舞いなどは「ぐぬぬ」と指を咥えて見ているしかない程の寝取られっぷりでもある。 後輩バスガイドがサブヒロインとして登場するものの、これもまた存在意義がやや希薄で結果的には事態を掻き回しているだけのようにも写るし、この後輩がきっかけでバス内での3Pという素敵な場面が出てくることにもなるのだが、劣勢の主人公が何とか挽回しようとの焦りからくる我田引水のような雰囲気もあるために若干の痛々しさも内包している。 最終的に恋敵との鞘当てには相応の決着が見られるものの、その先の結末の解釈によっては恋敵も主人公も敗者のように受け止めることもできて何とも切ない。ヒロインに希望を与えたと見ればほろ苦い思い出にもなろうが、その門出を祝うような晴れやかさはさほど無いために、最初から最後まで良いところ無しの主人公だったように思えてならない。これが本作全体の印象に繋がっているものを思われる。

DSK

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