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甦りと記憶 アウシュヴィッツからイスラエルへ
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甦りと記憶 アウシュヴィッツからイスラエルへ

イジク・メンデルボルンシュタイン【著】, アグニエシュカピスキエヴィッチ【編】, 滝川義人【訳】

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甦りと記憶 アウシュヴィッツからイスラエルへ

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ミルトス
発売年月日 2013/06/12
JAN 9784895861564

甦りと記憶

¥1,980

商品レビュー

4.5

3件のお客様レビュー

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2020/08/23
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Kindle版を購入。巻末に、こう書かれていた。 「イジク・メンデル・ボルンシュタインも同様の確信を持ち、「ユダヤ民族には光がある」と述べている。彼は自分の人生で、それを体現しているように見える。ユダヤ民族は迫害され、存在を拒否されて殺される。しかしあらゆる苦難を乗り越え、前よりも強靭な民族としてよみがえる。彼の人生は、この歴史を要約しているようである。」 —『甦りと記憶: アウシュヴィッツからイスラエルへ』I・M・ボルンシュタイン著 https://a.co/dH246uV 相当なダメージを、ユダヤ民族は歴史の中で受けるということがあり得る。しかし、絶滅しない。むしろ、その逆境から立ち上がり、生き続けるという、そのひとつの証として、著者の人生がある。同感。家族が全員殺害されて、彼がひとり残された。そして、再び家族を得て、子孫が増え広がっている。 筆舌に尽くしがたい環境の中で、彼らの神がいるということ。そして、ユダヤ民族は完全に滅ぼされることはない。そう感じていたボルンシュタイン氏だが、それはイスラエル建国と同時に中東戦争が勃発し、そこを生き抜いて、現在、国が繁栄している姿とも重なってくる。 これも彼らの神が、紀元前7世紀の預言者 エレミヤを通して語った言葉の、ある種の成就でもあるのだろう。 "まことに、主はこう言われる。「全地は荒れ果てる。ただし、わたしは滅ぼし尽くしはしない。" (エレミヤ4章27節) 絶滅を目的とした環境の中で、人として生き抜く力を与え続けたものが、神のことばであったというところに、なにか不思議さのような、彼と神との間の絆のようなものを感じる。 彼らの神の存在を揶揄されて、直後に射殺された彼の父もまた、最後まで神の存在を疑わない人だったのだろう。 この暗黒時代、実はひとりひとり人生の中で、神の見えざる手が働いていたのだと思わされた。人の歩みの不思議さを感じさせられた1冊だった。

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2018/02/07

【記憶の結び目として】アウシュヴィッツを始めとする強制収容所に送られながらもホロコーストを生きのび、その後はイスラエル建国のために尽力したイジク・メンデル・ボルンシュタイン氏の回想録。言語に絶する体験とともに、郷愁と恐怖が入り混じった故郷であるポーランドに訪問した際のことにも筆が...

【記憶の結び目として】アウシュヴィッツを始めとする強制収容所に送られながらもホロコーストを生きのび、その後はイスラエル建国のために尽力したイジク・メンデル・ボルンシュタイン氏の回想録。言語に絶する体験とともに、郷愁と恐怖が入り混じった故郷であるポーランドに訪問した際のことにも筆が割かれています。編者は、ボルンシュタイン氏との出会いが人生を変えたと語るアグニエシュカ・ピスキエヴィッチ。訳者は、在日本イスラエル大使館で勤務された経験を持つ滝川義人。 人間が同じ人間に対してここまでできてしまうことへの恐怖を追体験(この言葉も直接の当事者からすれば軽々しいとの誹りを免れないと思いますが)するための有意義な一冊。また、ホロコーストという悲劇とイスラエル建国がどのように一つの「物語」としてつながるのか、そしてそれが個人のレベルにおいてどのような道筋をたどるのかを知ることができるのも本書の魅力の一つです。 〜歴史が歪曲され、犠牲者が冒瀆される現状は耐え難い。万斛の涙を飲んで死んだ数百万の言語に絶する悲劇。この人々は自分の苦しみを、屈辱をもはや話すこともできない。その声なき声を代弁し、自分の体験を記憶をもって証言するのが、生き残り一人ひとりに課せられた道義的責務ではないか。〜 毒入りの食物による罠のエピソードは衝撃的でした☆5つ

Posted by ブクログ

2015/09/06

住民は全員知り合いであり、良い環境を守ろうと互いに気を配っていた。キリスト教徒とユダヤ人らは、ある程度まで依存の関係にあった。キリスト教徒は私ユダヤ人を待ちの商業の輪を廻す人たちと考え、良い暮らしができるのはユダヤ人のおかげだと言った。当時多くのキリスト教徒がユダヤ人の下で働いて...

住民は全員知り合いであり、良い環境を守ろうと互いに気を配っていた。キリスト教徒とユダヤ人らは、ある程度まで依存の関係にあった。キリスト教徒は私ユダヤ人を待ちの商業の輪を廻す人たちと考え、良い暮らしができるのはユダヤ人のおかげだと言った。当時多くのキリスト教徒がユダヤ人の下で働いていた。子守や食事でもユダヤ教の戒律も理解していた 。 収容所ではユダヤ人囚人たちに手紙を書くことを許可した。それで返信があったところは、どこにユダヤ人が隠れている者がいるかを探り出すための文通許可だった。隠れて生きていたユダヤ人の多くは収容所に送られた。囚人らの手紙で定職と食事が与えられていることも推測され、隠れていたユダヤ人らが収容所に向った 。 ユダヤ人の墓石を使って、アスファルト道路を作っていた。ユダヤ人にとって聖なる墓地をユダヤ人の手で破壊させたうえ、そこに収容所を建てさせる。実にグロテスクなシナリオであった。ユダヤ人にとってユダヤ人墓地は正規であり、世界が終わるまで手をつけてはいけない。それを彼らはユダヤ人に力づくで破壊させていたのである 。

Posted by ブクログ

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