バッハの秘密 平凡社新書676

淡野弓子【著】

• 販売会社／発売会社: 平凡社
• 発売年月日: 2013/03/18
• JAN: 9784582856767

商品レビュー

2024/03/09

バッハの本は、フォルケルを始め、礒山雅氏、小林義武氏、樋口隆一氏など何十冊も読んでいるが、本書は読みづらく、分かりづらい。

その原因は聖書に精通しているか、慣れ親しんでいる人を前提に書いているためではないだろうか。
本書のはじめに「カンタータ、受難曲、ミサ曲の章では旧・新約聖書をお手許に置いてお読みいただけると幸いです」と書いてある。1曲1曲、該当曲を聴きながら読んだが、聖書を持っていない(それだけが原因だとは思わないが)評者にとっては説明不足に感じた。

本書は、カンタータ、マタイ受難曲、ミサ曲 ロ短調の章がメインであり、大部分を占めているため、本書を理解するには、聖書の知識に加え、副読本として聖書が必要であろう。

2020/10/10

うーん、秘密というのはどうかなあ。数字にこだわって、自分のBACHの１２とか三位一体の３や２７（３の3乗）を曲に織り込んでいるというのは、もう秘密じゃないでしょう。
簡潔なバッハの生涯やバッハ評価史に触れている他は、カンタータ、マタイ受難曲、ロ短調ミサについての詳しい解説がほとんどで、私にはついていけなかった。この聖書の言葉にはこんな音楽をつけていて、とか書かれても、キリスト者じゃないのでねえ。ある程度の筋は把握しているけど、うんうんこのセリフでこう来るのかなんてやってないから。

2016/07/24

　曲を聴きながら改めてじっくり読んでみたい本。でも退職後かな。
　ちなみに，現在所有しているJ.S.BachのCDなどは，
　・CD：301枚
　・LP：53枚
　・DVD：12枚
で，これに府中町の実家へLPレコードを数十枚置いているので，軽く400枚は超えていると思う。バッハ大好き。

■バッハが自分の名前をアルファベットの順序を数に置き換え，B（2）A（1）C（3）H（8）を全部足して「14」という数字を自分の数とし，様々な場所でサイン代わりに使ったことはよく知れられている
・「14」を逆にした「41」は「J.S.BACH」を足したもの
・「数」への拘りは度を越していた