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東京大学で世界文学を学ぶ 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2013/03/19 |
JAN | 9784087450484 |
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東京大学で世界文学を学ぶ
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商品レビュー
3.7
11件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
第5講義 燃えつきる小説 近代の三大小説を読む1 セルバンテス『ドン・キホーテ』 ドン・キホーテとキリスト教信者を同一とする分析は面白い。 何故、ドン・キホーテに偽ドン・キホーテに会わすと文学が破滅するのか、わからなかった。
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近代文学のおおよその流れが分かって面白かった。著者の言うように「19世紀の文学」にどっぷりはまってみたい気分になった。但し、作家になる気はないので全集は読む気はないが・・・ 小説や物語を分析的に読むのは、あまり好きではなく、読んでて面白ければそれでいいと思っていたが、やはり、色...
近代文学のおおよその流れが分かって面白かった。著者の言うように「19世紀の文学」にどっぷりはまってみたい気分になった。但し、作家になる気はないので全集は読む気はないが・・・ 小説や物語を分析的に読むのは、あまり好きではなく、読んでて面白ければそれでいいと思っていたが、やはり、色々お勉強してた方が、より深い理解もできるだろうし、より楽しめるでしょう。 それにしても、名作と言われる物のかなりの作品が恋愛物で、不倫、三角関係いわゆるドロドロした何でもアリの男女関係を扱っているのに今更ながら驚きました。世の中も人間もそんなには変わってないと言う事なのでしょうか。
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著者の本は小説以外では書評「熱い読書 冷たい読書」「熊野でプルーストを読む」は読んだ。 本書は、小説とは何かという講義を元にしたもの。 まずゴーゴリと二葉亭四迷を語る講義。 四迷に関しては関川夏央「二葉亭四迷の明治四十一年」を思い返した。「あひびき」の引用があり、国木田独歩の「...
著者の本は小説以外では書評「熱い読書 冷たい読書」「熊野でプルーストを読む」は読んだ。 本書は、小説とは何かという講義を元にしたもの。 まずゴーゴリと二葉亭四迷を語る講義。 四迷に関しては関川夏央「二葉亭四迷の明治四十一年」を思い返した。「あひびき」の引用があり、国木田独歩の「武蔵野」への影響もより納得させられた。近代が風景をその心境を映す対象として発見したという言説は、橋本治「江戸にフランス革命を」にもあった。 ドン・キホーテ 子供の頃に読んだが、風車に挑んでいくクダリしか記憶がない。グレアム・グリーン、矢作俊彦のパスティーシュは読んだので、原作もそんなものだろうと思っていた。いや~、これは面白い。最初キホーテを止めていたサンチョ・パンサもキホーテの狂気に引きづり込まれるとか、続篇では登場人物達はキホーテの前作の物語の読者で、キホーテとの邂逅を喜びつつ、からかって合わせているうち、やはり同じように狂気に囚われていくとか、贋作の印刷にキホーテが立ち会う等々。 騎士物語の否定は神話の否定に繋がり、近代小説の誕生を齎したという論考。 ボヴァリー夫人。 タイトルしか知らなかった。この分析も堪らなく面白い。 白痴 高校生の頃に読んだが、ムイシュキンの無垢さとロゴージンの周囲をも悲劇を齎す黒い情熱が印象に残っている。そんなに恐ろしい話だったか。再読しなきゃいけないな。 ポストモダンに対し批判的な論考もあり、暗喩の持つ力に対し、慎重であれとも説く。若き文学の徒に対し様々考えさせる内容。 パスティーシュの題材にあったスティーヴンスンの南洋での晩年を描いた中島敦の「光と風と夢」は大学の頃読んでいたが完読していない。読み返そうかな。 読書について、色々考えさせられる内容。読みたくなった本がまた増えたな。
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