商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ビレッジプレス |
発売年月日 | 2013/03/01 |
JAN | 9784990254032 |
- 書籍
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大和おもしろ話
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大和おもしろ話
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お医者さんがしたためたエッセイ。 まえがきに「学術的考察をするつもりは全くない」と書かれてあるように、淡々としています。 本人の奈良好きが高じて一冊にまとまったものだという印象です。 さらりと読めますが、知らないことがいろいろと紹介されていました。 たとえば、奈良公園の鹿は神の...
お医者さんがしたためたエッセイ。 まえがきに「学術的考察をするつもりは全くない」と書かれてあるように、淡々としています。 本人の奈良好きが高じて一冊にまとまったものだという印象です。 さらりと読めますが、知らないことがいろいろと紹介されていました。 たとえば、奈良公園の鹿は神の使いとして大切にされていますが、昔は傷つけたり殺したりすると重い罪になり、死刑になったそうです。 実際に、過失で鹿を死なせ、その鹿とともに生き埋めにされた少年がいたのだとか。 生類憐みの令のような裁きが、ピンポイントで奈良にあったとは知りませんでした。 奈良に早起きの習慣があるのは、自分の家の前で鹿が死んでいると大変だからと言われているそうです。 たしかに、誰かに見つかる前になんとかしないと大変ですね。 東大寺お水取りの際に「青衣の女人」と読み上げられることは聞いていましたが、実際に存在しない(であろう)存在だとは知りませんでした。 今でも読み上げられ続けるその存在。源頼朝から数えて11人目にその名が出るそうです。謎めいています。 「大仏の歌」といったら、「かまくら」の歌に出てくる大仏のことかと思いますが、その名も「奈良の大仏さん」という歌があるそうです。 「奈良の大仏さんは天火に焼けてアリャドンドン」 すごい歌詞ですね。歌えるように楽譜が乗っていました。 ほかに「奈良の奈良の大仏さんに雀が5羽とまって何といって鳴いてます」というわらべ歌もあるようです。 また、桃太郎伝説といったら岡山を思い出しますが、その桃太郎の誕生地が奈良県田原本町とされているというのも初耳でした。 そもそも、実在した皇室の人物になぞらえてできた物語なんだそう。 第七代天皇の二人の皇子が、大和政権に同調しない吉備の国の渡来人の集団を制圧し、この地を平定したことがもとになっているのだそう。 制圧時には犬飼部・猿飼部・鳥飼部という家来を連れていったそうです。 桃太郎のモデルは2人の兄弟皇子だったとは。だから奈良ゆかりなんですね。 シンプルにまとめられている中にも、時折歴史のロマンを感じるエピソードが入っている本でした。
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