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ヤン川の舟唄 バベルの図書館26
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ヤン川の舟唄 バベルの図書館26

ダンセイニ卿(著者), 原葵(著者)

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ヤン川の舟唄 バベルの図書館26

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 国書刊行会
発売年月日 1991/05/01
JAN 9784336030467

ヤン川の舟唄

¥1,922

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2014/10/21

ボルヘス編纂の「バベルの図書館」シリーズ。 青くて長方形の装丁で、並べると絵画のようです。 ダンセイニ卿。アイルランドの貴族軍人、エドワード・ジョン・モアトン・ドラックス・プランケット、18代ダンセイニ男爵。 12歳で男爵、軍人になり詩作をしてライオン狩りをしてイギリスで没する...

ボルヘス編纂の「バベルの図書館」シリーズ。 青くて長方形の装丁で、並べると絵画のようです。 ダンセイニ卿。アイルランドの貴族軍人、エドワード・ジョン・モアトン・ドラックス・プランケット、18代ダンセイニ男爵。 12歳で男爵、軍人になり詩作をしてライオン狩りをしてイギリスで没する。本物の貴族だ~。 埋葬されることを許されない罪を犯した男の魂がその骨にとどまり続ける。幾星霜もの時を海の泥に埋まり、潮にバラバラにされてもまた泥に戻る…  / 「潮が満ち引きする場所で」 懺悔をせず、埋葬されない死者は天国へ行けず泣くことも感じることもできずただとどまり続ける、とはキリスト教の教義か。 石器時代の終わり、剣を手に入れた男は権力を持つ。幾世代ののち、偶像を祭るものが現れ…。 剣の現実的な強さと、信仰による得体のしれず心に訴える強さ。  / 「剣と偶像」 「陛下はカルカッソーネへ行きつくことは決してありませぬ」予言者の言葉に奮起した王とその家臣たちは、妖精の国であるカルカッソーネを目指す。  / 「カルカッソーネ」 ダンセイニ卿の別の作品で、人間国と隣り合わせの妖精国の話があるようですね。その二つの国の道が完全に閉ざされ、人が行きつけなくなった後の話。 ハイアン・ミンの峰から遙か遠けきバー・ウル・ヤンすなわちヤンの関門と人の呼ぶ海辺の木壁までの川旅。それぞれの神に祈りをささげる都市を通り、川の怪物の気配を感じ、船頭と水夫の川唄を聞く。  / 「ヤン川の舟唄」 ヤン川の地図付きです。 夢の国を目指す旅を夢想する人の力、とは確かにボルヘスが好きそうだ。 幼いころに見た、かつて妖精王が角笛を吹いていた丘。 しかし長じた今いる場所は都市部。その近くの野原に感じる邪悪な気配の因縁。  / 「野原」 乞食たちが、一人残らず街へとやってきた。示される言葉。  / 「乞食の群れ」 互いの不幸を交換する店。一度取引したら二度とその店へは戻れない。  / 「不幸交換商会」 異教の神の額から宝石を盗んだ水夫たちの旅籠。彼らを追ってくる三人の僧。いや、それよりも恐ろしいもの…。  / 「旅籠の一夜」

Posted by ブクログ

2013/09/25

かねてより澁澤龍彦氏の書物などで、御身の令名のお噂は聞いておりましたが、この度ようやく拝謁の栄に浴することができました。ダンセイニ卿はおよそ想像通りのダンディズム作家だった。やはり表題作に、もっとも良くその特質が現れているようだ。幻想文学ではあるのだが、その幻想の質はアラビアン・...

かねてより澁澤龍彦氏の書物などで、御身の令名のお噂は聞いておりましたが、この度ようやく拝謁の栄に浴することができました。ダンセイニ卿はおよそ想像通りのダンディズム作家だった。やはり表題作に、もっとも良くその特質が現れているようだ。幻想文学ではあるのだが、その幻想の質はアラビアン・ナイトのように甘やかなもの。またその全篇はエキゾティズムに溢れるのだが、ケルトの血をひきヨーロッパ文化に育ったダンセイニのそれが、我々にとってもそのままにエキゾティックであることは興味深い。つまり、そこはどこにもない土地なのだ。

Posted by ブクログ

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