商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2013/03/12 |
JAN | 9784334765453 |
- 書籍
- 文庫
ガリレオの小部屋
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ガリレオの小部屋
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
文章を書くことを生業にした人を描いた作品の短編集かと思っていましたが、途中でそうではない作品も入ってきて、そもそもテーマがよく分かりませんでした。 メーカー勤務のサラリーマンである自分からするのやや青臭く浮ついた印象を受け、あまり共感てきなかったな、 香納氏ってこんな作風じゃなか...
文章を書くことを生業にした人を描いた作品の短編集かと思っていましたが、途中でそうではない作品も入ってきて、そもそもテーマがよく分かりませんでした。 メーカー勤務のサラリーマンである自分からするのやや青臭く浮ついた印象を受け、あまり共感てきなかったな、 香納氏ってこんな作風じゃなかったような…
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「ガリレオの小部屋」 閉塞感、怖い。 香納諒一は「30代の終わりから40代の頭にかけておよそ3年ほどに亘り、自分の目指す小説世界と現在書いているもののギャップに苦しみ、仕事を生活が出来るぎりぎりまで絞り込んで、一から小説修行をやり直した」と本書初出のあとがきに記している。 ...
「ガリレオの小部屋」 閉塞感、怖い。 香納諒一は「30代の終わりから40代の頭にかけておよそ3年ほどに亘り、自分の目指す小説世界と現在書いているもののギャップに苦しみ、仕事を生活が出来るぎりぎりまで絞り込んで、一から小説修行をやり直した」と本書初出のあとがきに記している。 半年くらいで何かが見つけられるだろうと始めたことだが、なかなか納得が出来ず、その間短篇について発表することを封印し、とにかく多くの短篇を読むことと習作に明け暮れたという。 これを読むに、香納諒一とは昔の文豪みたいな空気を持っている。自分の理想とする小説を身を削るように作りだそうとする姿は、なかなか今の小説界では珍しいような気がする。例えば、伊坂幸太郎のようなタイプとは真逆のイメージだ。彼は身を削るよりは身にたっぷり楽しさを染み込ませて、そこから書きたい小説のイメージを膨らませている、そんなイメージを私は持っている。 初出に記すのだから、本書は探していた何かを見つけた結果の作品となる。となると、その結果とは“ずるずると何かがずれていく人間の悲しさ”なのだろうか。 「雪の降る町」では、小説家を目指していた恵美は、選考委員のヒヒ親爺に抱かれれば受賞させると言われて抱かれるが、結果は落選。何か大切なものを無くしたのに、それがなんだかわからなくなってしまったのではないかと思う恵美。 何かがずれてしまう、そのタイミングがじりじりと迫ってくることがリアルに感じられる。が、しかし、少しなんか憂鬱になる。 「海鳴りの秋」は、父と息子の間にあるずれが埋まっていく物語だ。不良少年が父とキャンプにいく最中に巻き込まれる冒険によって少し成長する話はありがちかも知れないが、人生の歯車がずれていく短篇が多い中ではちょっと異質だ。 しかし、人間の閉塞感を描き出した短篇とはやはり疲れてしまうのも、また事実。
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「心に雹の降りしきる」がなかなかに気に入ったので、 読んでみた、香納諒一氏作品2点目。 うーん、可も無く不可も無く、だなぁ。 他のも読んでみようって感じだ。 (ところでタイトルに「ガリレオ」ってくると やはり東野圭吾を浮かべてしまうし、 「雪の降る町」は、一瞬、藤原伊織氏の...
「心に雹の降りしきる」がなかなかに気に入ったので、 読んでみた、香納諒一氏作品2点目。 うーん、可も無く不可も無く、だなぁ。 他のも読んでみようって感じだ。 (ところでタイトルに「ガリレオ」ってくると やはり東野圭吾を浮かべてしまうし、 「雪の降る町」は、一瞬、藤原伊織氏の名著 『雪が降る』を思い出してしまって、 読んでいてももうまったく『雪が降る』を想ってしまって、いけなかった。本編とは関係ないが)
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