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ラーマーヤナ(下) インド古典物語 レグルス文庫2
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ラーマーヤナ(下) インド古典物語 レグルス文庫2

河田清史(著者)

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ラーマーヤナ(下) インド古典物語 レグルス文庫2

880

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 第三文明社
発売年月日 1971/07/10
JAN 9784476010022

ラーマーヤナ(下)

¥880

商品レビュー

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2023/11/27

495 インド伝説の英雄ラーマを主人公とする歌物語。「五の巻」シータの発見・ハニューマンの活躍・捜索隊の帰還、 「六の巻」猿の大群・強敵インドラジット・ラーバナの最期・凱旋、など17話を収める。  「 夜 だけはしずかに 休もうではありませんか。みなさん、あしたになったら、さ...

495 インド伝説の英雄ラーマを主人公とする歌物語。「五の巻」シータの発見・ハニューマンの活躍・捜索隊の帰還、 「六の巻」猿の大群・強敵インドラジット・ラーバナの最期・凱旋、など17話を収める。  「 夜 だけはしずかに 休もうではありませんか。みなさん、あしたになったら、さっそく 橋 にとりかかりましょう」  ラーマのみじかいことばがたいそう 力 づよくひびいたので、 会議 はもうこれで 散会 になりました。   猿 たちはそっとそれぞれのテントにひきさがって、 寝 てしまいましたが、ただふたりの 人間 がそこにのこりました。いうまでもなく、ラーマはラクシマナにあいずして、 黙想 にはいったのです。  ふたりの 王子 は 足 をくみ、 静座 してお祈りしながら 黙想 をつづけました。 星 は 大空 をわたり、まもなく 消えていきました。ジャングルの 猛獣 は 猿 が 寝 ているあいだ、さかんにうなってさわいでいました。ふたりは 天 に 助けをもとめ、すべての 四足 動物 に 助力 をこい、また 鳥 にも 力 をかしてくれるように、と 祈りました。それからまた、 太陽 や 月 や 四季 の 季節 にまでも 助けをもとめました。   眠っていた 鳥 や 動物 は、つぎつぎと、これにこたえていいました。  「 承知 しました。お 助けしますとも」   天体 もまたこれに 応じました。  「ラーマ、おっしゃるとおり、お 助けにいきますよ」   世界中 が 寝 ているあいだに、 目ざめている 魂 はみんなそろって、ラーマの 部下 になりましょう、とちかいをたてました。  ──お祈りをし、 黙想 をつづけると、このような 力 もわくものなのです! ラーマが、ただ 自分 の 妻 のシータを 救うためにたたかうのではなく、 生きとし 生けるもののためにたたかおうとしていたので、 全 宇宙 がよろこんでラーマの 大義名分 に 加勢 したのです。 古い 物語りは、いつか 忘れられていくものですが、インドではいまでも「ラーマーヤナ」は 忘れられるどころではなく、インドの 村 の 広場 などで、いまも 吟誦 詩人 というさすらい 人 が 歌ってきかせているということです。そればかりではなく、 毎年 秋 になるとお祭りがあり、このながい 物 語りを 歌 や 踊りや 劇 として、 毎日 つづけ、 十日 目 に 終わることになっています。この 十 日間 は、 学校 もお 休みだということです。  このように、 古い 昔 から 現代 まで 何 千年 と 生きつづけている 物語りというものは、そうめったにあるものではありません。この 事実 は、いかに「ラーマーヤナ」が、インドの 人びとにとって、どんなになつかしく、 大切 な 物語りであるかということの 証拠 です。つまり、このすぐれた 物語りこそ、インドの 人びとの 心 を 真実 に、あますことなく 歌っているからにほかなりません。 私 たち 日本人 が、これまで「 東洋 的(オリエンタル)」というときの 考え方 は、「 中国 的」ということを もと にしていますが、アジアはもっと 古く 広いのです。インドの 文化 も、この「 東洋 的」という 考え方 にいれないことには、ほんとうのアジアを 考えたことにはなりません。してみると、これまでの「 東洋 的」という 考え方 は、ここらで 変えなければならない 時代 がきたように 思われます。

Posted by ブクログ

2023/05/13

ハニュマーンの活躍がすごい。 今にも通ずる普遍的な教えがある。 (すぐ忘れるんだからメモするべきでしたね…) 無敵に見えるラーバナやほかの兄弟たちにもきちんと弱点があって、力を発揮するのには条件があったり、ラーマが放つ矢も全てが同じものではなかったり。そういった設定が、なんでも...

ハニュマーンの活躍がすごい。 今にも通ずる普遍的な教えがある。 (すぐ忘れるんだからメモするべきでしたね…) 無敵に見えるラーバナやほかの兄弟たちにもきちんと弱点があって、力を発揮するのには条件があったり、ラーマが放つ矢も全てが同じものではなかったり。そういった設定が、なんでもありに見えて制約があるところは現実的でもある。 こんなRPGゲームあったような…という感じ。 時折読み返したいような物語。 (インドの人たちは覚えるくらい語り継いでいるらしいが…)

Posted by ブクログ

2021/03/16

内容がシンプルだが、物語の原点なんだろうなと思わせてくれる書籍。 口頭伝承で伝わっていたというのだから、当時の誰もが好んでいた作品であることも納得である。

Posted by ブクログ

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