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ラーマーヤナ(下) インド古典物語 レグルス文庫2
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 第三文明社 |
発売年月日 | 1971/07/10 |
JAN | 9784476010022 |
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ラーマーヤナ(下)
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495 インド伝説の英雄ラーマを主人公とする歌物語。「五の巻」シータの発見・ハニューマンの活躍・捜索隊の帰還、 「六の巻」猿の大群・強敵インドラジット・ラーバナの最期・凱旋、など17話を収める。 「 夜 だけはしずかに 休もうではありませんか。みなさん、あしたになったら、さ...
495 インド伝説の英雄ラーマを主人公とする歌物語。「五の巻」シータの発見・ハニューマンの活躍・捜索隊の帰還、 「六の巻」猿の大群・強敵インドラジット・ラーバナの最期・凱旋、など17話を収める。 「 夜 だけはしずかに 休もうではありませんか。みなさん、あしたになったら、さっそく 橋 にとりかかりましょう」 ラーマのみじかいことばがたいそう 力 づよくひびいたので、 会議 はもうこれで 散会 になりました。 猿 たちはそっとそれぞれのテントにひきさがって、 寝 てしまいましたが、ただふたりの 人間 がそこにのこりました。いうまでもなく、ラーマはラクシマナにあいずして、 黙想 にはいったのです。 ふたりの 王子 は 足 をくみ、 静座 してお祈りしながら 黙想 をつづけました。 星 は 大空 をわたり、まもなく 消えていきました。ジャングルの 猛獣 は 猿 が 寝 ているあいだ、さかんにうなってさわいでいました。ふたりは 天 に 助けをもとめ、すべての 四足 動物 に 助力 をこい、また 鳥 にも 力 をかしてくれるように、と 祈りました。それからまた、 太陽 や 月 や 四季 の 季節 にまでも 助けをもとめました。 眠っていた 鳥 や 動物 は、つぎつぎと、これにこたえていいました。 「 承知 しました。お 助けしますとも」 天体 もまたこれに 応じました。 「ラーマ、おっしゃるとおり、お 助けにいきますよ」 世界中 が 寝 ているあいだに、 目ざめている 魂 はみんなそろって、ラーマの 部下 になりましょう、とちかいをたてました。 ──お祈りをし、 黙想 をつづけると、このような 力 もわくものなのです! ラーマが、ただ 自分 の 妻 のシータを 救うためにたたかうのではなく、 生きとし 生けるもののためにたたかおうとしていたので、 全 宇宙 がよろこんでラーマの 大義名分 に 加勢 したのです。 古い 物語りは、いつか 忘れられていくものですが、インドではいまでも「ラーマーヤナ」は 忘れられるどころではなく、インドの 村 の 広場 などで、いまも 吟誦 詩人 というさすらい 人 が 歌ってきかせているということです。そればかりではなく、 毎年 秋 になるとお祭りがあり、このながい 物 語りを 歌 や 踊りや 劇 として、 毎日 つづけ、 十日 目 に 終わることになっています。この 十 日間 は、 学校 もお 休みだということです。 このように、 古い 昔 から 現代 まで 何 千年 と 生きつづけている 物語りというものは、そうめったにあるものではありません。この 事実 は、いかに「ラーマーヤナ」が、インドの 人びとにとって、どんなになつかしく、 大切 な 物語りであるかということの 証拠 です。つまり、このすぐれた 物語りこそ、インドの 人びとの 心 を 真実 に、あますことなく 歌っているからにほかなりません。 私 たち 日本人 が、これまで「 東洋 的(オリエンタル)」というときの 考え方 は、「 中国 的」ということを もと にしていますが、アジアはもっと 古く 広いのです。インドの 文化 も、この「 東洋 的」という 考え方 にいれないことには、ほんとうのアジアを 考えたことにはなりません。してみると、これまでの「 東洋 的」という 考え方 は、ここらで 変えなければならない 時代 がきたように 思われます。
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ハニュマーンの活躍がすごい。 今にも通ずる普遍的な教えがある。 (すぐ忘れるんだからメモするべきでしたね…) 無敵に見えるラーバナやほかの兄弟たちにもきちんと弱点があって、力を発揮するのには条件があったり、ラーマが放つ矢も全てが同じものではなかったり。そういった設定が、なんでも...
ハニュマーンの活躍がすごい。 今にも通ずる普遍的な教えがある。 (すぐ忘れるんだからメモするべきでしたね…) 無敵に見えるラーバナやほかの兄弟たちにもきちんと弱点があって、力を発揮するのには条件があったり、ラーマが放つ矢も全てが同じものではなかったり。そういった設定が、なんでもありに見えて制約があるところは現実的でもある。 こんなRPGゲームあったような…という感じ。 時折読み返したいような物語。 (インドの人たちは覚えるくらい語り継いでいるらしいが…)
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内容がシンプルだが、物語の原点なんだろうなと思わせてくれる書籍。 口頭伝承で伝わっていたというのだから、当時の誰もが好んでいた作品であることも納得である。
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