商品レビュー
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まずは、サトクリフがーーこの本が、ふたたび注目を浴びて(そのきっかけがなんであろうと!)ひかりを見たことをうれしく思う。小学生の頃からケルトの物語は私の大好きなカテゴリに入っていたが、それはもっぱらメリングのもので、残念ながらサトクリフを読む機会にめぐまれなかったからだ。以降、井村君江さん鶴岡真弓さん、片山廣子女史などさまざまな「ケルトの物語」に触れ、カオス状態な実際の伝説にも(邦訳だが!)あたってきた。この本はその中では、なんというのだろう。神話の血は継承しながらも、登場するものたちを「ひと」に近づけた佳作のように感じられて、とてもたのしく読めた。復刻に感謝したい。 ……ひとことだけ付け加えるなら、ディアミッド・オダイナがいちばん気の毒。
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ケルト神話を小説として語り直した2作品『炎の戦士クーフリン』及び『黄金の騎士フィン・マックール』を収録した作品集。 双方ともアイルランドを舞台とした英雄譚ではあるものの、成立年代が大きく違うこともあり、それぞれ異なった味わいがある。 『炎の戦士クーフリン』は、アイルランド随一の英雄、クーフリン(クー・フーリン)を主人公とした物語。重々しくも、淡々と乾いた文体は、語り出される始めから、彼の凄惨な死を描写する結末に至るまでもがただただ美しい。 『黄金の騎士フィン・マックール』は、アイルランドを守護するフィアンナ騎士団の団長フィン・マックールを主人公とした物語。神話的な『クーフリン』に比べ、昔話的で伸びやかな印象がある。前半ではフィンの数々の武勇が語られるけれど、それらよりもむしろ後半でのディアミッド・オダイナ(ディルムッド・オディナ)の悲恋物語が印象的。高潔な心と卓抜した武を持ちながらも、人の力を超えた禁戒(ゲシュ)によって滅んでいく英雄の姿は、悲しくも心惹かれて、英雄像のひとつの原型を見ている心持ちにさせられる。
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ケルト神話の2人の冒険譚を収録した1冊 クーフリン、フィン・マックール、それぞれ同じケルトの地に伝わる神話の英雄ですが、時代や文化の流れで少しずつ特色の違いがあってとても興味深いです いつの時代でも英雄たちの人生は喜怒哀楽豊かに心に訴えかけてくる
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