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N・SAS試験 日本のがん医療を変えた臨床試験の記録
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N・SAS試験 日本のがん医療を変えた臨床試験の記録

小崎丈太郎【著】

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N・SAS試験 日本のがん医療を変えた臨床試験の記録

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日経メディカル開発/日経BPマーケティング
発売年月日 2013/02/08
JAN 9784931400634

N・SAS試験

¥2,420

商品レビュー

4.7

3件のお客様レビュー

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2013/04/08

「物作り日本」なんて言われているが、技術は進んでいても世界の潮流には遅れている。例えば、電気製品などがそうだ。ガラパゴス化などとやゆされて、電機メーカーの凋落ぶりは激しい。 医薬品に関しても日本は独自の試験を行ない承認されていた。今では治験は世界基準で行なっている。 その転換期、...

「物作り日本」なんて言われているが、技術は進んでいても世界の潮流には遅れている。例えば、電気製品などがそうだ。ガラパゴス化などとやゆされて、電機メーカーの凋落ぶりは激しい。 医薬品に関しても日本は独自の試験を行ない承認されていた。今では治験は世界基準で行なっている。 その転換期、「なんちゃて臨床試験」から世界基準へ近づくきっかけの臨床試験の顛末について書かれている このような試験がなかったら、今頃医薬品に関しても各国に遅れ、他国では使用できるが日本では使用できない医薬品が多数存在していたかもしれない。 本書に出てくる熱いハートを持った若い医師(今では高齢であるが、、)のおかげである。 今ですら臨床試験を実施するのは困難なのに、癌の告知もあまり行なわれないこの時期でこれだけの臨床試験が行なわれたのははかりしれない。 いまや多くが医薬品のようにglobal standardでないと発展しない。文中にはふれていないがTPPも参加せざるをえないだろうと感じた。 具体的な内容では、ソリブジン事件、抗癌剤の歴史、日本での生物統計や同意説明文書の歴史、投与方法の決め方、今では当たり前であるSDV,品質管理等の必要性が、詳細に書かれ勉強になった。 なぜ、臨床試験や治験がこのように厳密に実施されなくてはならないかよく理解できる本である。若い医師と臨床研究を実施する医師におすすめの一冊。

Posted by ブクログ

2013/02/28

N・SAS試験と言う、臨床試験のお話です。私自身は、この臨床試験に携わったことはないのですが、この試験から色々なことを学びました。乳癌の治療について、臨床試験について、人権について、統計について…などなど。そんな試験の発端と経緯と結果を知ることのできる名著だと思います。

Posted by ブクログ

2013/02/15

この本、ドキュメンタリーとして、丁寧な取材に基づいて書かれており大変読みごたえがありますし、がんの臨床試験に携わる方々には是非、読んで頂きたいと思います。 あらためて、患者の皆さんをはじめ多くの人たちの協力で臨床試験が計画され、実践され、解析されて、その結果が世に問われ、そして...

この本、ドキュメンタリーとして、丁寧な取材に基づいて書かれており大変読みごたえがありますし、がんの臨床試験に携わる方々には是非、読んで頂きたいと思います。 あらためて、患者の皆さんをはじめ多くの人たちの協力で臨床試験が計画され、実践され、解析されて、その結果が世に問われ、そして、診療が改善されていくということがわかります。 私も、この本を読んで、初めて知ったことがたくさんありました。たとえば; 103ページ、坂元吾偉先生に最初にお目にかかった時のエピソードの紹介のところ 『「これは間違いなく慶応ボーイだ」坂元は渡辺を慶応義塾大学出身の医師と誤診した。「あとで北大だと聞いて腰がぬけるほどびっくりした。」というのが坂元の渡辺評だ。』 これはどういうことでしょうか???、褒められているのか、だめだしされているのか、微妙であります。また、だいぶあとになって佐藤恵子さんのところにイデアフォーのメンバーがやってきて「申し訳ないと謝罪した」話(119ページ)。ちなみに、佐藤恵子さんが作ってくれたNSASBC01の説明同意文書に宇宙怪人シマリスがデビューしました。また、大鵬の高木茂さんが患者を名乗る人物からNSASBCを非難する執拗なメールが、まるでストーカーのように送られてきた、それは、半年以上続いたそうです。高木さんが、私の知らないところで、そんなに頑張ってくれていたことを知り大変感銘を受けました。 つらかったけれど、中身の濃い長い歳月が走馬灯のようによみがえってきます。この本の副題 「日本のがん医療を変えた臨床試験の記録」は、当事者としてまさにその通りだと思います。しかし、最初から最後までの緻密な青写真を書いたのは阿部薫先生なのです。 この本の最後に、阿部先生の使徒である吉田茂昭先生と私がそれぞれの立場で書いている阿部先生の追悼文を読むと、涙でパソコンの画面が曇ります。阿部先生、どうもありがとうございました。

Posted by ブクログ

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