商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2013/01/19 |
JAN | 9784163819105 |
- 書籍
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孤独な放火魔
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孤独な放火魔
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新米裁判官久保珠実が左陪席をつとめる裁判員裁判を描いた作品。 若年性アルツハイマー症である妻の介護疲れの鬱憤と、昔いじめられた腹いせから、少年時代の友人の家に放火した裁判。 DVから身を守ろうと、アイロンで夫をなぐり殺してしまった主婦の裁判。 夫と愛人の間にできた子供を一時預かり...
新米裁判官久保珠実が左陪席をつとめる裁判員裁判を描いた作品。 若年性アルツハイマー症である妻の介護疲れの鬱憤と、昔いじめられた腹いせから、少年時代の友人の家に放火した裁判。 DVから身を守ろうと、アイロンで夫をなぐり殺してしまった主婦の裁判。 夫と愛人の間にできた子供を一時預かり育てるうちに愛情がわき、愛人に子供を戻したが「子供が虐待されている」と、子供を守るために愛人を殺害した主婦の裁判。 ミステリーなのだから、一筋縄では終わらない裁判なのだけれど…。 ミステリーやサスペンスドラマとは違い、実際に裁判で提示されるのは形のある証拠だけで、被害者や犯人の心境などは想像するしかない。事件の動機は、検察側と弁護側の陳述や証人尋問から推し量るしかないのだ。裁判員裁判の評議では、そんな不確かなものから事実を“断定”してしまうわけで、「本当にこれが真実なのだろうか?」という疑問が私にはどうしてもぬぐえない。 帯に「裁判はいつも、無数の人生を浮き彫りにする」とあるけれど、本当にそうなのだろうか? 簡単に見えた裁判が、意外な方向へ進んでいくことを描いているのだろうけれど、私には「人を裁く」ことの難しさを強く感じた作品だった。
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孤独な放火魔・DVのゆくえ・二人の母の裁判記録のような内容で裁判員制度でどのように量刑や刑罰の判定が行われるのかが分かる内容で、興味深かった。
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