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ジョナサンフランゼン【著】, 森慎一郎【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2012/12/20
JAN 9784152093479

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商品レビュー

3.6

7件のお客様レビュー

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2018/06/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

夫婦を中心として、彼らの祖父母と子供達、友人の物語を描く。 ウォルターとパティはジョイスとジョーイという2人の子供を育てている。思春期になるとジョーイは両親の反対を押し切り隣家のコーニーの元へ入り浸り家出してしまう。 ジョーイは両親への反発と上流階級の憧れから大学では共和党の有力者の息子ジョナサンの姉に恋をし、コーニーを邪魔に思うようになる。しかし、美人の姉は性格的には魅力がなく自分の本当の味方はコーニーだと気づいたジョーイは、誤飲した婚約指輪を自分の排泄物から探し出しコーニーへの愛を誓う。 息子を溺愛していたパティーは喪失感に陥った。バスケに秀でていたパティーは両親からあまり愛されず、有力者の息子にレイプされもみ消された過去を持つ。学生時代の友人はアーティスト気取りの薬物中毒者で、密かに恋していたカーツには手酷く振られ、その親友のウォルターの求愛を受け入れいた。バスケ選手でもなくなり、善良だが愛のない夫との暮らしでの生きがいは、自ずと息子へと向かったのだった。しかし、ジョーイも失ったパティーは、アーティスティックなジョイスにはあまり肩入れできず、カーツとの不倫に走る。 カーツとウォルターは全く対照的であるが、アルコール中毒の父を持ち機能不全家庭で育ったという意味で兄弟のように深い絆で結ばれた親友同士であった。女性にだらしないカーツはウォルターへの友情からパティーに手を出さないでいたが、ラティーナとウォルターを後押しする為にパティーとの関係をウォルターに切り出すのだった。 ウォルターは家庭から逃げ出し、そしてウォルターは部下のインド人女性ラティーナに心惹かれるようになっていたのだった。 カーツによって不倫関係を暴露され、ウォルターはパティと別居し、ラティーナの元に走る。自暴自棄になったウォルターは共和党系がスポンサーとなっている環境保護団体の会合で、団体の欺瞞を暴露し大乱闘を引き起こすが、これが返ってネットで評判を呼び英雄に祭り上げられる。 新しい生活が始まった矢先にラティーナは不慮の事故で死亡する。ウォルターは悲しみに打ちひしがれ隠遁生活を送る。隣人との折り合いも悪く猫のいたずらに激昂し、勝手に他人のペットを保護施設送りにしてしまう。 6年の月日がすぎ、パティともカーツとも一切の音信を断っていたウォルターの家の前にある冬の日車が一台止まっていた。玄関にしゃがみこんでいたのはパティだった。

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2013/10/26

2013/10 とにかく長かった。アメリカ人ってこういう物語に共感を覚えるんだぁ、でも日本でしか暮らしたことがない私には全然共感できる部分はないなぁって感じでした。

Posted by ブクログ

2013/07/26

時代は現代。舞台はアメリカ中西部。そこに住むとある家族を中心に巡る物語。  学生時代はバスケに熱中、卒業後は理想的な母親像に努めるパティ。妻を愛し、大局的な見地から持続可能な自然環境の実現を目指し自らの志しに向かって行く柔和な性格の父親ウォルター。まさに夫婦の子供であるとも言わん...

時代は現代。舞台はアメリカ中西部。そこに住むとある家族を中心に巡る物語。  学生時代はバスケに熱中、卒業後は理想的な母親像に努めるパティ。妻を愛し、大局的な見地から持続可能な自然環境の実現を目指し自らの志しに向かって行く柔和な性格の父親ウォルター。まさに夫婦の子供であるとも言わんばかりの二人の子供ジョーイとジェシカ。そしてそれを取り巻く数々の登場人物たち。不器用ながらもそれぞれが幸福を求めて進んで行く。しかし、その不器用さゆえにあらゆるものを傷付けながら。  作家「ジョナサン・フランゼン」は、物語の到着地点をはっきりと提示(時にはわざとぼやかす)し、そこから、読者がイマジネーションをじわじわ盛り上げて行く文章を投げつけるのがうまい作家だ。全体として「この家族はいったいどうなるのか?」という着地点がありながら、各章ごとにもしっかりと着地点と置き、その着地点までの到着の連続がこの小説全体を形成していると言える。特に第一章の、「この家族のとある事件」を着地点に設定し物語をすすめ、第一章の終盤に9,11を新たな着地点(これも経過にすぎなかったのだが…)にこっそり提示しながらも、しっかりと最初の着地点に足をつける様は、あたかも職人のよう。鳥肌必至の名人芸だ。  さらに特筆すべきは登場人物への狂おしいほどの共感だ。読み進めながら、「パティは私だ!ウォルターは私だ!ジョーイは!ジェシカは!カッツは!コニーは!」と言った具合に。これもひとえにフランゼンの圧倒的な筆力に因るものだろう。並大抵の作家にできることではない。  さらに、最後に読者の涙を誘うささやかなすくいがあるのが好きだ。さながらサリンジャーの『フラニーとゾーイー』ヴォネガットの『タイタンの妖女』のように。  現代アメリカを徹底的に描いた作品であるが、今の日本はたまた世界中の現代に共通したものを描いている小説であると言えよう。

Posted by ブクログ

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