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熟れどき同窓会 竹書房ラブロマン文庫
712円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 竹書房 |
発売年月日 | 2012/12/17 |
JAN | 9784812492383 |
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熟れどき同窓会
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熟れどき同窓会
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高校時代に訪れていた「モテ期」を12年後に知るニブチン物語
都会で夢が破れかけていた30歳の主人公が、その悩みを抱えたまま帰郷して同窓会に出席してみたらば、12年前の高校時代にモテ期が到来していたことを知る話。同級生ばかりであるため、言うまでも無くヒロイン達も皆30歳である。ただ、同窓会というシチュエーションらしく、主人公が青春を費やして...
都会で夢が破れかけていた30歳の主人公が、その悩みを抱えたまま帰郷して同窓会に出席してみたらば、12年前の高校時代にモテ期が到来していたことを知る話。同級生ばかりであるため、言うまでも無くヒロイン達も皆30歳である。ただ、同窓会というシチュエーションらしく、主人公が青春を費やしていた部活動のマネージャーだったり、高校時代はややヤンチャだったクラスメイトだったり、逆に近寄りがたい程の堅物に見えていた(当時の)学級委員長だったりと、ヒロイン達のキャラ設定はバラエティに富んでいる。そして、実は女性の登場人物がもう1人いたり、主人公の親友も出てきたりで若干の群像劇っぽいテイストにもなっている。 舞台となる信州の田舎町から東京までの間を「新幹線と在来線を乗り継いで3時間弱」と作中で記されているが、この3時間弱を冒頭では『とてつもなく長く感じられた』としながら、最後には『わずか』と変化しているところに物語が象徴されている。都会で成功して凱旋する気概が打ち砕かれそうな敗北感や不安が同窓会、ひいては同級生とのココロとカラダの触れ合いを通じて立ち直る展開は良く出来ていると思う。ヒロイン達が揃いも揃って高校時代は主人公に惹かれていた、それなのにちっとも気づいてくれなかった、といった「嗚呼、勘違いなニブチン主人公」振りが如何なく発揮されたラヴ要素も相応に胸キュンである。 未亡人1人を除いて人妻だが、夫婦仲が芳しくないところを穴埋めするかのような主人公との束の間の逢瀬が官能面での特色となっている。各ヒロインにとって、かつての恋心を成就させるような感慨も湛えた情交は美しくも淫らないやらしさに溢れているが、同時に過去の恋心の清算のような、または現在を省みて、新しい未来へと一歩を踏み出すような側面も併せ持つため、主人公とのこれ以上の進展が見られないのは好みを分けるかもしれない。
DSK