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美貌の女帝 新装版 文春文庫
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美貌の女帝 新装版 文春文庫

永井路子【著】

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美貌の女帝 新装版 文春文庫

817

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2012/12/04
JAN 9784167200510

美貌の女帝 新装版

¥817

商品レビュー

3.9

11件のお客様レビュー

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2021/10/13

氷高皇女が好きなので手に取った小説。 氷高や母親の元正天皇の行動原理が、蘇我倉山田石川の血を繋げること、というのがおもしろい着眼点だった。藤原氏とのバチバチの対決も手に汗握る。 本作では長屋王と氷高に恋愛感情のようなものが、という設定で、妹の吉備がちょっとかわいそう。 重責を担っ...

氷高皇女が好きなので手に取った小説。 氷高や母親の元正天皇の行動原理が、蘇我倉山田石川の血を繋げること、というのがおもしろい着眼点だった。藤原氏とのバチバチの対決も手に汗握る。 本作では長屋王と氷高に恋愛感情のようなものが、という設定で、妹の吉備がちょっとかわいそう。 重責を担って生き延びた女帝の闘いの有様が美しかった。

Posted by ブクログ

2018/03/13

元明・元正両天皇は日本史上初めて母から娘に皇位が譲られた稀有な例の証人であり、かつ元祖スーパーキャリアウーマン親子である。 飛鳥・奈良時代に異常に女帝が多い理由を、「母系の通じて天皇家における蘇我氏の血を死守したかったから」という点から繙いた永井氏の観察眼には驚かされた。そうか...

元明・元正両天皇は日本史上初めて母から娘に皇位が譲られた稀有な例の証人であり、かつ元祖スーパーキャリアウーマン親子である。 飛鳥・奈良時代に異常に女帝が多い理由を、「母系の通じて天皇家における蘇我氏の血を死守したかったから」という点から繙いた永井氏の観察眼には驚かされた。そうか、そういう見方があったか、という感じ。しかし黒岩重吾の『斑鳩王の慟哭』といい、本作といい、女帝たちは信じられないほど血統に固執する。それがいいことなのかどうかは別として、やはり自ら子を産む女性の性質がそういう風にさせる部分はあるのかもしれない。さらに、この時代に顕著な天皇家内部の複雑極まる婚姻関係が、血にしがみつくもう一つの理由なのかもしれない。つまり自分の親が夫を、あるいはイトコがキョウダイを、殺したり殺されたりしている中で、「許せない」「なんとしてもあの家に帝位は渡せない」とのっぴきならぬ感情が生まれてしまうのかもしれない。 母から娘への「結婚してはならない」という呪い、その呪いは受けなかったけれど悲劇的な死を迎えたもう一人の娘…しかし本作の恩恵(?)に一番与ったのは長屋王ではないだろうか。長い長い間の汚名を雪ぎ、日の目を見たのはこの作品において、が初めてだったのではないかと思う。

Posted by ブクログ

2017/03/07

女性のつよさ、優しさ、儚さ。女帝として時代を背負って生きることの意味。抗うことなく立ち向かい、苦しみ、それでも戦う姿。女性の視点と強さは、凄まじい。そして逞しい。

Posted by ブクログ

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