商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2012/11/16 |
JAN | 9784093863452 |
- 書籍
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泣きながら、呼んだ人
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泣きながら、呼んだ人
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商品レビュー
3.4
20件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
4組の母と娘の確執を描いた連作短編集。 わだかまりのあった亡き母の遺品整理、友達親子と噂される母と娘の実情、過剰とも言える過保護な母からの縛り、幼い頃家を一人出ていった母への積年の怒り。どの娘も母からの影響が色濃く、苦い思いを拭い去れない。 子にとって母というのは特別な存在。無償の愛を与えてくれて全身で守ってくれて。 けれどその思いの強さが足枷となることもあるのだから、母と子の関係はややこしい。ましてそれが同性なら複雑な感情も絡まる。 時に重く感じる母からの愛情も、大事にされた記憶としていつまでもその人の心に残り、それが新たな愛情を育ていく。親から子へ、そのまた子へと愛情は引き継がれていく。 私にも娘がいるので娘の身を心配する気持ちが身に沁みて伝わってきた。 娘のことを信じて見守る、その距離感について考えさせられた。 どの短編も終わり方が、娘たちの未来に光差し込む形になっていて読後感がとても良かった。
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初めて読む作家さんです。親子の確執を巡る連作集ですが、いきなり母親の幽霊が居間に居座っているので、あれ?そういう系?と戸惑いましたが一話目だけでした。 親と子というものは絶対と考えてしまいますが、絶対なんてことはない事に大人になると気が付きます。 色々な事情で親とすれ違っている人...
初めて読む作家さんです。親子の確執を巡る連作集ですが、いきなり母親の幽霊が居間に居座っているので、あれ?そういう系?と戸惑いましたが一話目だけでした。 親と子というものは絶対と考えてしまいますが、絶対なんてことはない事に大人になると気が付きます。 色々な事情で親とすれ違っている人々が主人公ですが、少しづつわかるというか、誰しも少し屈折した気持ちを持っているもんですよね。僕もそれなりにあります。 さらりと読める割に心に残る部分もあります。安易な和解で終わらないからかも。
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姉さんは、完全に正しい。 母と娘の関係を描いた作品でありながら、作品に出てくる男性側の視点が共感を抱いた。ため息混じりに吐くような、半ば諦めにも近い感情は、女性特有?の小言を言い争いを際立たせているようだった。
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