商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東宣出版 |
発売年月日 | 2012/11/01 |
JAN | 9784885880780 |
- 書籍
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夜な夜な天使は舞い降りる
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夜な夜な天使は舞い降りる
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
いわば天使たちのオフ会。どんな職業も、あれこれ裏話があるものだよね。 2019年ヨーロッパ文芸フェスティバルにて、1本目の『天使はいつ自分の姿を見るのか?』をご本人の朗読で(もちろんチェコ語)聞くことが出来て、よかった。
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守護天使が夜な夜な集まって、こんなおしゃべりをしているのかと想像すると中々楽しい。 様々な人生の不思議な物語。 シャム双生児、バスコ・ダ・ガマ、ワイン醸造家の話が印象的だった。
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- ネタバレ
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「プラハのとあるバロック式教会」に夜な夜な集まっては、それぞれ担当する人間の自慢(?)話をする守護天使たちがいる。本書は、天使たちが語るちょっと不思議な物語。 決して説教臭くないしオー・ヘンリー風の「泣かせるいい話」でもなく、本当に近所のおじさんおばさんたちが口にするような、ネタ的な話が並ぶ。 ハングライダーに夢中な「ご主人様」を守るためにヘトヘトになっている天使、事故でブドウの圧搾機にはさまれ、不作のブドウから「天使のワイン」を生み出すことになった天使、サッカー選手に神プレーをさせた天使、歴史上の偉人に付き添った天使、失恋した天使、ご主人様を守るために禁を犯した天使などなど、しじゅう人間に付き添う守護天使が語る物語は人間臭すぎる。クレーが描いた天使シリーズの絵を思い出さずにはいられなかった。 作者は現代チェコを代表する作家で、活動領域は小説だけでなく、ラジオの脚本からロックの作詞まで、物書きにかかわることならオールマイティに関わっているという。チェコの作家としては大先輩にあたる、カレル・チャペックが引き合いに出されているのが興味深い。 作者が天使の存在を信じているかどうかは不明だが、すべての人間に寄り添い、ともに喜びともに苦しみ、ときどきそっと奇跡を差し出すけれど、姿も見えず声も聞こえない――そんな存在がいるかもしれないと思うだけで気持ちが和む。
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