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おかあさんだもの
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おかあさんだもの
¥1,430
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
この絵本は、サトシンさんがこれまで聞いてきた、お母さん達の出産時の体験談やコメントをベースに構成したそうで(2012年作)、毎日の子育てに於いて、時に心中穏やかではいられないような辛い時もあるだろうが、そんな時にこれを読み、当時のことを思い出すことで、心の癒しになってくれればと...
この絵本は、サトシンさんがこれまで聞いてきた、お母さん達の出産時の体験談やコメントをベースに構成したそうで(2012年作)、毎日の子育てに於いて、時に心中穏やかではいられないような辛い時もあるだろうが、そんな時にこれを読み、当時のことを思い出すことで、心の癒しになってくれればという願いが込められたように、私には感じられた。 「母の友」を読む私からしたら、12年も前のこととなると、今とは母に対する見方や価値観も違うとは思うが、その中で変わらないものもあるのではと思うことから、子どもやお父さんにも読んで欲しいが、できることならお母さん自身が読んで、それぞれに判断していただければと感じたのは、全てのお母さんが共感するだろうとは思わなかった、それは作品の良し悪しの問題ではなく、あくまでも読み手自身にとって、感じ入るものがあるかどうかの問題だと、思ったからである。 ただ、それとは別に、松成真理子さんの絵にはとても心を打たれ、絵だけなら間違いなく☆5にしていた、それくらい気持ちを持っていかれるものがあり、それは表紙のような絵もそうだが、本編の背景と共に描かれた母と子の絵には、まるで自然からも祝福されたような、淡い水彩で表現された純粋な慈愛心に満ち溢れている。 また、松成さんの絵は決して写実的ではなく、周りの背景もぼやかした感じであるのに、写実画以上の愛情を感じさせるのは何故だろうと考えた時、ハッとさせられたのは、描かれた母や子から、今何を見ていて、どのような気持ちでいるのか、まるで手に取るように感じられることであり、それは背景も同様に忠実な描き方で無くとも、不思議と自分の頭の中に、その場面をくっきりと思い描くことができる、そんな絵なのである。 それは母の寝室で、膨らんだお腹にそっと手を添えた母の横顔に窺える、そろそろかなという不安と覚悟を決めようとする狭間に於いて、窓の外から見える満月から広がるような夜中の穏やかな空気感が、優しく見守っている雰囲気には、まるでお母さん達の体験談に寄り添うような温かみを感じられた。 そして、生まれてきたばかりの子を抱きしめる母の穏やかな表情と、無意識にしがみつく子のあどけない表情には、お互いの体温を感じさせる温もりが見開きいっぱいに漂っているようで、このなんて穏やかなんだろうと感じさせる雰囲気は、まるで時間の流れまでがそうなってしまったかのような永遠の瞬間を切り取った、そんな幸せの微睡みを優しく描いており、そうした様子は子と指切りをしている、母の心からの喜びを表した絵からも感じられて、それらには松成さんの気持ちが、そのまま絵に乗り移ったようにも思われながら、言葉にせずとも絵から感じ取れる、母と子の内に抱いた気持ちを見事に表してみせた、子と初めて出会った時の素晴らしさを絵本ならではの伝え方で実感して思い出す、そんな点には、改めて絵本の持つ、ひとつの力を教えてくれたようであった。
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これはむしろ生まれたあとに読みたいな。あの日のことは決して忘れないっていう感覚を得てからまた読み返したい
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つらいことがあっても、なきたいことがあっても、あのひのことをおもいだせばだいじょうぶ。かぞく、いのち、みらいをかんがえるあかちゃんたんじょうのえほん。 いま、7歳と2歳の子どもがいます。そして、今年、新しい赤ちゃんを迎えます。 毎年、子どもの誕生日には、出産した日を思い出し、そ...
つらいことがあっても、なきたいことがあっても、あのひのことをおもいだせばだいじょうぶ。かぞく、いのち、みらいをかんがえるあかちゃんたんじょうのえほん。 いま、7歳と2歳の子どもがいます。そして、今年、新しい赤ちゃんを迎えます。 毎年、子どもの誕生日には、出産した日を思い出し、その時の喜びを再確認するけれど、日々の生活でイライラしてしまうときは、そんなことは忘れてしまう。でも、やっぱり母にとっては、忘れられない日なのです。この絵本はそんな大事なことを思い出させてくれました。 3回目の出産も、どんな気持ちになるのか楽しみで、待ち遠しくなりました。
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