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密話
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密話

石川宏千花【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2012/11/08
JAN 9784062180375

密話

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商品レビュー

3.8

12件のお客様レビュー

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2022/10/06
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※このレビューにはネタバレを含みます

メアリーは自分が何者かもわからない。 ただ分かるのは、メアリーが人間でないことは確かで、そして人間には自分は化け物にしか認識されない忌避される存在であるということ。 ずーっと長い間ひとりぼっちだったメアリーに、メアリーという名前をくれて、初めてのお友達になってくれた、とても見た目のいい転校生の12歳の男の子・マミヤくん。 メアリーは自分の特性を活かして、マミヤくんの「お願い」をたくさん叶えてきた。 そして小学校やマミヤくんのクラスメイトたちのことも観察してきた。 そうしていくうちに、メアリーにある疑問が浮かぶ。 マミヤくんはなんでこんな「お願い」をするんだろう…? そこで見えてくるものとは… その結果、メアリーが起こした行動とは…? すごく、胸にキた。 自覚のない悪意。それが実現してしまうことの恐ろしさと、実現したことによる感動(と言っていいものか)でこれまた罪悪感なく加速してしまう他者への躊躇のない加害。 これが児童文学か…と読了後ごくりと唾を飲んだ。 読んでもらう対象として、小学生含むティーンズであることは道理に適っている。そういう内容だ。 実際多くの子どもたちに読んでもらいたいと思ったしね。大人にも響く…。 小学中学年くらいに読んだら結構怖いと思うかも。 でもそれが本書の狙いで。 ちゃんと恐怖すること。恐怖は人として道を踏み外さないために大事な感情であること。 それを教えてくれる物語だ。 また教えてくれるのが人間ではない、というところも面白い。ラストも良い。 書籍化前に連載されていた時は「わたしと友だちになってはいけない」という題だったそうな。 とても納得。

Posted by ブクログ

2021/01/14

メアリーは、本当に純粋で素敵な子だと思いました。人は過ちを犯すもの。その過ちに気づき、カセくんやスナミさんに惹かれるメアリーが「悲しい」・・・というより「哀しい」。児童文学との事ですが、子供にとっては「本当の友達とは」を考えさせてくれるいい1冊だと思いました。 ブログにて詳しい...

メアリーは、本当に純粋で素敵な子だと思いました。人は過ちを犯すもの。その過ちに気づき、カセくんやスナミさんに惹かれるメアリーが「悲しい」・・・というより「哀しい」。児童文学との事ですが、子供にとっては「本当の友達とは」を考えさせてくれるいい1冊だと思いました。 ブログにて詳しいレビューしています* https://happybooks.fun/entry/2021/01/28/215224

Posted by ブクログ

2019/02/21

下水道に住んでいる醜い姿をした「メアリー」。人間になりたくて、人間と友達になりたくて、下水道から地上へ出てきて、物陰に身をひそめては人々の暮らしを見ている。 自分の気配を消しているメアリーに、唯一気づいたのはとても見た目の良い「マミヤくん」 そうしてマミヤくんとメアリーは友達にな...

下水道に住んでいる醜い姿をした「メアリー」。人間になりたくて、人間と友達になりたくて、下水道から地上へ出てきて、物陰に身をひそめては人々の暮らしを見ている。 自分の気配を消しているメアリーに、唯一気づいたのはとても見た目の良い「マミヤくん」 そうしてマミヤくんとメアリーは友達になった。 「担任のアイコ先生が僕にだけ冷たいんだ。それで、“お願い”があるんだけど…」 ある日、マミヤくんはメアリーにお願いをする。 自分の持っている特別な力を、たった一人の友達マミヤくんのために使うメアリー。 けれどそれは…。 優しくて、怖くて、悲しい物語。 児童文学なので、サクッと読めるけれど、奥が深い。 「わたしと友だちになってはいけない」という題名で連載されたものを書籍化したものなのだけれど、『密話』よりも、もともとの題名の方がピッタリ。

Posted by ブクログ

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