商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2012/09/19 |
JAN | 9784569678832 |
- 書籍
- 文庫
風の陣 裂心篇
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風の陣 裂心篇
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商品レビュー
4.2
18件のお客様レビュー
最終巻は伊治鮮麻呂が主役。4巻までが嶋足・天鈴の京視点の蝦夷だったため、少し残念と思っていたが、最後まで読んでそもそも4巻までが鮮麻呂の物語の御膳立てだったのだと思い構成に舌を巻いた。 本巻は陸奥三部作に劣らない「熱」があった。内外両方から敵と見做されながら耐え続けてきた鮮麻...
最終巻は伊治鮮麻呂が主役。4巻までが嶋足・天鈴の京視点の蝦夷だったため、少し残念と思っていたが、最後まで読んでそもそも4巻までが鮮麻呂の物語の御膳立てだったのだと思い構成に舌を巻いた。 本巻は陸奥三部作に劣らない「熱」があった。内外両方から敵と見做されながら耐え続けてきた鮮麻呂の保っていた糸が切れた瞬間(天皇の勅令で蝦夷を獣と呼んだ場面)が鮮明な印象に残った。鮮麻呂は嶋足も同じ気持ちだったのかと思い耽る場面があるが、私はレベルが違うと思う。嶋足は重用はされずとも自ら蝦夷に手を下すことはなかったが、鮮麻呂は忠誠心を示すために仲間を殺さなければならなかった。最後に自死を選んだのはその贖罪もあるのだろうと思う。 鮮麻呂は風、阿弖流爲は炎。風が炎の勢いを強める。まさに言い当て妙。
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風の陣最終刊。伊治鮮麻呂を中心に展開。蝦夷を狼とし、卑しい蝦夷を刈り取り滅ぼせ、との勅令についに、鮮麻呂は決起を決意する。 阿弖流為という次代のリーダーをみて、鮮麻呂は、 紀広純、道嶋大楯らの首をとり、蝦夷らを一つにするため、身を捨てる覚悟をする。 自分がかけた橋を阿弖流為らが渡...
風の陣最終刊。伊治鮮麻呂を中心に展開。蝦夷を狼とし、卑しい蝦夷を刈り取り滅ぼせ、との勅令についに、鮮麻呂は決起を決意する。 阿弖流為という次代のリーダーをみて、鮮麻呂は、 紀広純、道嶋大楯らの首をとり、蝦夷らを一つにするため、身を捨てる覚悟をする。 自分がかけた橋を阿弖流為らが渡っていくだろう。その先の大地は阿弖流為らが切り開く。たとえ、自分が見られなくても構わない。 素晴らしい、壮大な物語。
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蝦夷の誇りを守るために生きる漢たちの話です。 命をどう使うのか?ということを考えさせられます。 この後、火怨に続きますが、この風の陣を読んでからが、絶対おすすめです。 火怨読んだばかりですが、もう一度読まずにはいられなくなりました。
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