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「調べる」論 しつこさで壁を破った20人 NHK出版新書387
946円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2012/09/10 |
JAN | 9784140883877 |
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「調べる」論
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商品レビュー
3.4
17件のお客様レビュー
350 狂言の魅力は、遊び心をいかようにも反映できるところにあります。はじめは型に献め られるところからでも、だんだん、型を超えた芸に抜け出ていける。それこそ、狂言師の ひとつの目標でもあり、最近、僕が楽しくなってきた部分でもあるんです。 若いうちは、技術をいかに見せるかが問わ...
350 狂言の魅力は、遊び心をいかようにも反映できるところにあります。はじめは型に献め られるところからでも、だんだん、型を超えた芸に抜け出ていける。それこそ、狂言師の ひとつの目標でもあり、最近、僕が楽しくなってきた部分でもあるんです。 若いうちは、技術をいかに見せるかが問われ、年を取ると技術を操る人間そのものが問 われてきます。最近、僕は酔っ払いの役をやるとほんとうにアルコールがまわったように、 顔が少し赤くなるんですね。前は型として酔っているだけで現実味が薄かったのに、今は 次第に型と日常がシンクロするようになってきた。これは、面白いことですよ。 普段の僕の言動はたまに「型にしか見えない」と言われることもあります。もともと、 狂言の型は非日常的で、体にプログラミングされたものですよね。しかも、サイボーグの ように型を埋め込まれて育ちましたから、どんな動作も型に見えてしまうというのは不思 議ではありません。 しかし、かつては不自然だった型が体になじんできて、型に対して疑いもなくのめりこめるようになった時に、芸に格が出てくるような気がします。 基本がしっかりしていない中でリアルに体を動かしても、かえってウソ まうんですよ。ウソだし、きたないものに見えてしまう。これも、父に教えられたことで でもそういう演技を見せてしまうと「きたない声を出すんじゃない れていましたから。 分をモロに出しても、そのままでは他人は受けとめきれないんです。だか 人を思いやった、露骨ではない動作」が求められるわけで、それが型の美 言わば公共概念というものではないでしょうか? 型の基本がしっかりしていない中でリアルに体を動かしても、かえってウソに見えてし まうんですよ。ウソだし、きたないものに見えてしまう。これも、父に教えられたことで すね。少しでもそういう演技を見せてしまうと「きたない声を出すんじゃない!」と叱ら れていましたから。 自分をモロに出しても、そのままでは他人は受けとめきれないんです。だから型という 「他人を思いやった、露骨ではない動作」が求められるわけで、それが型の美しさであり、 言わば公共概念というものではないでしょうか? また、海外生活が長くなるにつれて痛感したのは、いくら外国語に習熟しても、思考や 認識の源は母語だということ。この実感は、日本のナショナリズム批判に対する疑問につ ながりました。日本でのナショナリズム批判そのものが、日本語のなかの、さらに狭い世 界でしか通用しない日本独特のものだからです。ナショナリズムの批判者たちは意識の上 ではナショナリズムを超えようと言っていながら、存在の上では完全にナショナリストな んですね。
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なんだか本全体的に、読んだことがある雰囲気だな〜と思ったら、糸井事務所から独立した方の本でした。 人との対談がなんとなくほぼ日に似ているのだと思う。 それはさておき、全体としては、調べる論というよりは、 職業論のような内容(ほぼ日のはたらきたいを思い出した) それもまた面白かった...
なんだか本全体的に、読んだことがある雰囲気だな〜と思ったら、糸井事務所から独立した方の本でした。 人との対談がなんとなくほぼ日に似ているのだと思う。 それはさておき、全体としては、調べる論というよりは、 職業論のような内容(ほぼ日のはたらきたいを思い出した) それもまた面白かった。
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◆研究者や漫画家、弁護士やジャーナリスト、「正解のない現実と向き合う」さまざまな人たちは、どのようにして現実と向き合うことになったのか。そしてそこからなにを得たのか。刺激に満ちたインタビュー集です。 ◆全体的に、一次情報にあたる大切さが強調されていました。ただそれだけでは当たり...
◆研究者や漫画家、弁護士やジャーナリスト、「正解のない現実と向き合う」さまざまな人たちは、どのようにして現実と向き合うことになったのか。そしてそこからなにを得たのか。刺激に満ちたインタビュー集です。 ◆全体的に、一次情報にあたる大切さが強調されていました。ただそれだけでは当たり前のことなのですが、この本では、彼らが一次情報から引き出したもの、あるいは引き出した方法といった、過程のドラマに焦点が当てられています。足で調べまわることもあれば、じっとデータを見ていて、なにかの拍子にそのデータが意味するものがみえてくることもあるようです。そしてそうした発見によって、関係の無いように見えることが思わぬところで関連していることが分かったりして、通説と異なる現実の姿がみえてくるのですね。 ◆この本は、さまざまな分野での調査の方法を説明するような本ではありません。むしろ調べる(答えのない問いを立て、答えを探す)人たちの人間的なドラマに関心がある方が楽しめる本だと思います。
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