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彼の個人的な運命 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2012/08/27 |
JAN | 9784488236069 |
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彼の個人的な運命
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彼の個人的な運命
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
三聖人シリーズ第3弾です。というか何で三聖人シリーズというのかなあ、今回も元内務省調査員のルイ・ケルヴェレールが主役ですね。第2弾と3弾はシリーズのスピンオフ作品というか、むしろこちらの方がシリーズと言えるのではないですかね。(笑) 主人公のルイは場末のあか抜けないヨレヨレ探偵と...
三聖人シリーズ第3弾です。というか何で三聖人シリーズというのかなあ、今回も元内務省調査員のルイ・ケルヴェレールが主役ですね。第2弾と3弾はシリーズのスピンオフ作品というか、むしろこちらの方がシリーズと言えるのではないですかね。(笑) 主人公のルイは場末のあか抜けないヨレヨレ探偵といった趣で、ヒキガエルのビュフォを友とするなど、ある種アメリカン的ハードボイルドの雰囲気があって、これがヴァルガスの興を得たのでしょうか。 発達障害がある流しのアコーデオン弾きのクレマンは連続女性殺人事件の嫌疑をかけられていると知り、かつて自分に文字を教えてくれた元売春婦で今は路上本屋さんのマルトのもとに駆け込んでくる。 何とかしてクレマンを助けたいマルトは知り合いの元内務省調査員ルイ・ケルヴェレールに相談する。事件を調査することにしたルイは、一計を案じクレマンを三聖人が住むボロ館にかくまうことにした。 クレマンを犯人にしたてあげようとする謀略と考えたルイはクレマンに恨みを持つ人物の調査に乗り出す・・・。 がんじがらめと思える状況、個性溢れる皮肉っぽい登場人物たち、知性的でユーモアに満ちた理屈で攻める会話、そして疾風のストーリー展開とアップダウンのある構成で、今回も魅力満載のミステリーだったと思います。 「個人的には」、メドックやらサンセールやらワインが生活の中で普通に登場するところも琴線に触れました。(笑) 相変わらず最初に象徴的な事柄をどーんと提示する手法は上手いですね。 今回の象徴は「愚者」です。発達障害のある醜い風貌の男で、これが事件を最後まで混沌とさせていて、しかもところどころでキーとなっているのが良かったですね。 以下、若干ネタばれ気味なので要注意! 途中から、かつての名探偵の事件のごとく「見立て殺人」がミステリーのスパイスとなっていて、これが次はどうなるんだという興味を掻き立ててくれました。 一番面白かったシーンは、聖ルカことリュシアンが「見立て殺人」であることを喝破した場面だったですね。 やっぱりミステリーにはこうしたミステリーならではのスパイスが物語を盛り上げてくれるんですよね。 ラストは残り30ページになってもミスリードの網が張られていて、最後まで飽きさせない構成になっていたと思います。 解説を見ると「三聖人」シリーズは今回で休止されているようで、もっぱらアダムスベルグ警視シリーズの方に力を入れているようですが、これはこれで魅力的なシリーズなのでまた復活してほしいですね。
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フレッド・ヴァルガスの作品はどれも好み。これは『三聖人シリーズ』の三作目。登場人物がどれも魅力的。ヴァルガスの作品もっと翻訳されて欲しい。
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主人公?メリキャットは全ての女子の代弁者?と感じてたが(猫のように好きに散歩して食べて面倒見てくれる人がいる)、改めて18歳という表記が冒頭にあって、それはだめだ。思考が6ー8歳で止まってる。小学校に行き始めたら捨てなければならない考え方「自分だけの殻にこもって自分の意見に従わな...
主人公?メリキャットは全ての女子の代弁者?と感じてたが(猫のように好きに散歩して食べて面倒見てくれる人がいる)、改めて18歳という表記が冒頭にあって、それはだめだ。思考が6ー8歳で止まってる。小学校に行き始めたら捨てなければならない考え方「自分だけの殻にこもって自分の意見に従わない人間は排除する」というのは、大人が「あなたは赤ちゃんじゃないんだから恥ずかしいことなのよ」と教えなければ。やはり「普通の」姉のような人間はカーターベイゼン(ゴシップガールに出てた。今回の映画にも出てる)が来たら影響受けるのよ。
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