商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2012/08/03 |
JAN | 9784167812072 |
- 書籍
- 文庫
エムズワース卿の受難録
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エムズワース卿の受難録
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商品レビュー
3.3
10件のお客様レビュー
愉快な登場人物たちが織りなすドタバタ劇、最高です。 どのエピソードも抜群に面白かったのですが、特に「伯爵とガールフレンド」「ブランディングス城を襲う無法の嵐」「天翔けるフレッド叔父さん」がお気に入りです。 「無法の嵐」の畳み掛けるような展開には思わず声を出して笑ってしまいました
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イギリスの作家P・G・ウッドハウスの連作ミステリ短篇集『エムズワース卿の受難録(原題:The Misgivings of Lord Emsworth)』を読みました。 P・G・ウッドハウスの作品は、5年前に読んだ『ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻』以来なので久し振りですね。 --...
イギリスの作家P・G・ウッドハウスの連作ミステリ短篇集『エムズワース卿の受難録(原題:The Misgivings of Lord Emsworth)』を読みました。 P・G・ウッドハウスの作品は、5年前に読んだ『ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻』以来なので久し振りですね。 -----story------------- 綿菓子のようなスローな頭脳を持つエムズワース伯爵の目下の関心は、ブタの飼育と、カボチャの品評会に優勝すること。 なのに居城ブランディングズは本日も大騒動。 不肖の息子・超頑固な庭師・妹たちとその娘たち…。 老いた卿には心の休まる暇がない! ユーモア小説の巨匠ウッドハウスの、キュートなご主人受難録。 全短篇収録。 ----------------------- 1924年(大正13年)から1966年(昭和41年)に発表された作品を収録して2005年(平成17年)に刊行された日本で独自編纂の短篇集『P・G・ウッドハウス選集Ⅱ エムズワース卿の受難録』の文庫化作品です。 ■南瓜が人質(原題:The Custody of the Pumpkin)1924年 ■伯爵と父親の責務(原題:Lord Emsworth Acts for the Best)1926年 ■豚、よォほほほほーいー!(原題:Pig-hoo-o-o-o-ey!)1927年 ■ガートルードのお相手(原題:Company for Gertrude)1928年 ■あくなき挑戦者(原題:The Go-getter)1931年 ■伯爵とガールフレンド(原題:Lord Emsworth and the Girl Friend)1928年 ■ブランディングズ城を襲う無法の嵐(原題:The Crime Wave at Blandings)1937年 ■セールスマンの誕生(原題:Birth of a Salesman))1950年 ■伯爵救出作戦(原題:Sticky Wicket at Blandings)1966年 ■フレディの航海日記(原題:Life with Freddie)1966年 ■特別収録作品 天翔けるフレッド叔父さん(原題:Uncle Fred Flits by)1935年 ■ブランディングズ城を求めてーN・T・P・マーフィ ■収録作解題 ■訳者付言 豚ちゃんや。わしはおまえとカボチャと美しき庭が安泰ならいいのじゃ。なのに起きるのは騒動ばかり。どうしたらいいかのう……綿菓子のようなスローな頭脳の持ち主・第九代エムズワース伯爵、、、 美しい庭と平穏な暮らしを何より愛する老伯爵に、今日もトラブルが容赦なく襲いかかる……不肖の息子フレディに鉄血の妹レイディ・コンスタンス、腕はいいが頑固な庭師、騒動に揺れる伯爵の領地に平和は戻るのか? 世界で高い人気を誇るエムズワース卿シリーズの全短篇をどうぞのんびりお楽しみください。 豚や南瓜の飼育に夢中で平穏な生活を望んでいるのんびり屋のエムズワース卿が、周囲の人々や事件に巻き込まれて、いつも騒動に見舞われる……というユーモラスな展開の物語、、、 当時のイギリス貴族階級の文化や価値観がわからっていないと、この独特のユーモアは理解が難しいでしょうねー 十分に愉しむことができない作品が多かったのですが、そんな中で弟想いの少女グラディスとエムズワース卿の出会いを描いた『伯爵とガールフレンド』だけは、シンプルな展開だったせいか内容も理解できて愉しめました……エムズワース卿の優しさが光り、キュンとくる物語でしたね。
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エムズワース卿にはなぜこれほどまでに災難が降りかかるのか。いやこれらは災難だろうか。「人生における最大の関心は城の庭園」であるエムズワース卿の次男が問題と請求書ばかり発生させるのも、有能な庭師をクビにしたために南瓜がうまく育たなくなったのも、イベントでの演説という仕事の際に身なり...
エムズワース卿にはなぜこれほどまでに災難が降りかかるのか。いやこれらは災難だろうか。「人生における最大の関心は城の庭園」であるエムズワース卿の次男が問題と請求書ばかり発生させるのも、有能な庭師をクビにしたために南瓜がうまく育たなくなったのも、イベントでの演説という仕事の際に身なりをきちんとせず妹に怒られるのも、特に理不尽なできごととは思えず、ただの自業自得だと思う。では、なぜこの短編集がおもしろかったと、今思っているのだろうか。このエムズワース卿がもし、自分の親だったら、子だったら、うちの近くのおじさんだったら、我が町の領主だったら、きっと笑えないし、おもしろくないと思うのだと思う。おもしろくて良かった。フィクションでよかった。
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