商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2012/07/25 |
JAN | 9784041002544 |
- 書籍
- 文庫
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商品レビュー
3.8
39件のお客様レビュー
登場人物を覚えるのが大変だけど、ヨーロッパ中を巻き込んで急テンポで話が進んでいき、内容の重さとは裏腹にエンターテイメントな作品。電気事業、EUやその他ヨーロッパの行政、システムにわたる作者の知識に驚かされる。
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ヨーロッパを広範囲に襲った送電網トラブルは、当初はすぐに復旧するものと考えられていた。しかしイタリア人の元ハッカー、マンツァーノはふとしたことから、これは人為的に引き起こされた事態なのではないかと気がつく。対処に追われる公的機関は最初、マンツァーノの助言に耳を傾けないが、やがてこれが周到に用意された恐るべきテロであることがわかっていく。各国で深刻化していくトラブル、暴動寸前の人々、そして米国にまで伸びる犯人達の魔手。世界秩序は崩壊するのか? えー、ゾンビものを愛するワタクシですが、ゾンビいなくても未知のウイルスがなくても、電気を止めれば世界秩序はサクッと崩壊するんだなと思いました! めちゃくちゃよく取材されているのだと思います。インフラが破壊された時、一体世界に何が起こるのか? 誰一人、たとえ山奥でただ一人文明と隔絶して暮らしていたとしても、無関係ではいられない。まして都市生活者なら何をかいわんや。 マンツァーノが最初全然みんなに相手にされないのとかもリアリティある。 登場人物が多いのと、位置関係がわからないので最初は把握が大変ですが、その分リアリティに厚みが増していると思います。マンツァーノ色んな目に遭いすぎだけど、それも起こりうる様々な状況の描写のためかと思われ。 最初の方で、災害マニュアルとかを公的機関の人達も実は全然読んでないことがわかるんですが、まずみんなこの本読むといい!そしたら、真面目にマニュアル読んで置こうって思うと思います。
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混乱し秩序を失ってゆく欧州。 汚物塗れの町、強奪が当たり前の日常、持つものは搾取し、持たざる者は荒み奪う。 追われるマンツァーノとシャノンは逃げ切れるのか、キーを捕らえられるのか。 もしも日常から電力が消えればどうなるのか、電力を生み出していた施設が毒をまき散らすとなれば何が起こるのか。 最悪の(もしかしたらさらなる最悪があるのかもしれないけれど)状況のシミュレーションを見たという感じがします。 「読み物」としてあれこれ要望はあるのですが、こういう状態を想定できたことはよかったか。 電気がなくて水は流れず食べ物を手に入れるのも一苦労。それでも生きているってことが一番大変だなぁと感じました。 マンツァーノもシャノンもボラールも好きになれず。 ただ、権力とか反逆者(言い過ぎか)とか、こういう関係かもしれないなぁと思えば読めた。 うん・・伝えづらい。
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