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人間の大地(下) プラムディヤ選集3
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人間の大地(下) プラムディヤ選集3

プラムディヤ・アナンタ・トゥー(著者), 押川典昭(著者)

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人間の大地(下) プラムディヤ選集3

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 めこん
発売年月日 1986/01/01
JAN 9784839600280

人間の大地(下)

¥1,980

商品レビュー

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2018/11/18

物語の冒頭で、ある悲劇的な結末を知らされるところから全てが始まる、このインドネシアの大河小説。 勝手な印象で、難解な小説をこじ開けるように読む、そんな覚悟(期待)で読み始めたのだが、その予測は上巻から裏切られる。物語の怒涛の展開、それに予想外にリーダブルな文章も手伝って、じっく...

物語の冒頭で、ある悲劇的な結末を知らされるところから全てが始まる、このインドネシアの大河小説。 勝手な印象で、難解な小説をこじ開けるように読む、そんな覚悟(期待)で読み始めたのだが、その予測は上巻から裏切られる。物語の怒涛の展開、それに予想外にリーダブルな文章も手伝って、じっくりと岩場に取り付くような読書ではなかった。めくるページが止まらないとはこの事。 大河と評されるだけあり、物語の進行に、インドネシアの世界史的立ち位置であるとか、宗教、植民地政策への反抗などが濃密にからむ。冒頭に指し示された悲劇も、これら歴史的状況のむごい産物と云えるのであるが、絶望的な戦いを描いて絶望と思わせない力業を読まされることになる。 さて、迂闊にも四部作の第一作とは知らずに立ち入ってしまったこの大作。続く作品群を無視するわけにはいくまい。

Posted by ブクログ