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髑髏となってもかまわない 新潮選書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2012/05/25 |
JAN | 9784106037047 |
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髑髏となってもかまわない
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髑髏となってもかまわない
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序章 願はくは花の下にて 誰もが死ぬ/湿った無常観/髑髏となってもかまわない/こころまでが西方浄土にとんでゆく 第一章 死に支度の時 「生きる力」だけでいいのか/二重橋、九段、浅草の意味/現代の「ひじり人」/子規と断捨離/悟りとは平気で生きていること 第二章 失なわれた鎮魂のここ...
序章 願はくは花の下にて 誰もが死ぬ/湿った無常観/髑髏となってもかまわない/こころまでが西方浄土にとんでゆく 第一章 死に支度の時 「生きる力」だけでいいのか/二重橋、九段、浅草の意味/現代の「ひじり人」/子規と断捨離/悟りとは平気で生きていること 第二章 失なわれた鎮魂のこころ 死小説/人間とは死ぬのが商売/遠い世界の人の声が聞こえる/螢が胸をつき抜ける/挽歌の消失 第三章 それでも山河あり 消えた「東北」の名/死への共感/茂吉と阿弥陀経の「赤」/落日の赤光 第四章 ローソクの火が消えていくように 安らかに死ぬこと/松本清張の問い/自らの死期を悟った時/涅槃願望 第五章 漱石、最期の願望 姦通三部作/漱石が描いた「自己」/江藤淳の涅槃願望/形骸に過ぎず 第六章 宮沢賢治の末期の声 賢治と災害/賢治は何になりたかったのか/物語の中の風/科学の「知」と宗教の「信」 私の「つぶやき」――「あとがき」に代えて――
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【涅槃願望】 すごいタイトルで買ったはいいがずっと読んでいなかった。昨晩、素敵な人たちと飲みに行く機会があって、そこで僕は長寿世界一を目指しているんですよ、なんていう話をしたところ、僕以外の皆がピンピンコロリ志向であった。僕は少しずつ死んでいきたい。そんなわけで、引っ張りだして...
【涅槃願望】 すごいタイトルで買ったはいいがずっと読んでいなかった。昨晩、素敵な人たちと飲みに行く機会があって、そこで僕は長寿世界一を目指しているんですよ、なんていう話をしたところ、僕以外の皆がピンピンコロリ志向であった。僕は少しずつ死んでいきたい。そんなわけで、引っ張りだしてみた。 本書にあるような、芭蕉や良寛の、いつなんどき髑髏となってもかまわない、なんていう覚悟は僕にはしばらく出来そうもない。ただ、さあ少しずつでも死んでいくぞ、というのは、涅槃願望としてわからないわけでもない。 著者の、そして文豪たちの涅槃願望。今の世の中、見たくないものものをそっと遠ざけてくださるから、死について考えることが少なくなっている。だが涅槃を前に人は何を考えるのか。「ぼんやりとした不安」で命を断った芥川龍之介の死を、年間3万人(を切ったようだが)の自殺者から思い起こすものはいない。死は敗北か。僕の目標からすればそうだけど、やはりここで例の、レイの言葉を。「あとは死に方だけの問題だ」
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死ぬということについて。良寛や芭蕉から鴎外、漱石、子規、茂吉、賢治まで、先人たちの末期を読み、自らの結末を考える。
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