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さまよえる自己 ポストモダンの精神病理 筑摩選書
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さまよえる自己 ポストモダンの精神病理 筑摩選書

内海健【著】

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さまよえる自己 ポストモダンの精神病理 筑摩選書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2012/05/16
JAN 9784480015440

さまよえる自己

¥1,760

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2013/01/30

自分にはたどりつけない起源としての"あるもの"=リアル、この形をキーワードにさまざまな論点を分析し、現代思想を概観。 記号が与えられることによって経験不可能になるさまざまな経験、まなざしによる「見える」からの「見る」の成立、呼びかけによる言葉の成立、法の設立の...

自分にはたどりつけない起源としての"あるもの"=リアル、この形をキーワードにさまざまな論点を分析し、現代思想を概観。 記号が与えられることによって経験不可能になるさまざまな経験、まなざしによる「見える」からの「見る」の成立、呼びかけによる言葉の成立、法の設立のために殺された父とピュシスとしての母、全ての流出源となる神や王の殺害によるニヒリズム、などなど。 事後的にもたらされる自律 人になるかならないか、の後に、自分の選択したこととして位置づけられるようになる 典型的には肛門期とトイレのルール それが青年期にも また、それによって事後的に起源が生まれる 記憶=歴史 それ以前の、神話 ふと意識が戻る、そういったことの反復の中で起源がつくりだされる ノモス=最も始原的な法には触れることができず、触れるとそれは狂気になる 起源では経験的な次元にあるものが我々を脅かす=トラウマ 起源的暴力にも勝るような暴力としての神的暴力 今まではリアルなものに触発され、象徴によって自らを主体化していた いまや主体化が成立せず、象徴を自分勝手に使い倒しながらリアルなものに怯える 後半のメランコリー、スキゾフレニア、さまよえる自己の章が圧倒的。さすがに本職だけある。また読み返して理解を固めたいものだが、反論できるほど、批判的に読めるほどの力はまだ備わってないような。捲土重来を期す。 テーマの一貫性も素敵。いい本だった。

Posted by ブクログ

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