商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2012/05/16 |
JAN | 9784480015440 |
- 書籍
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さまよえる自己
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さまよえる自己
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自分にはたどりつけない起源としての"あるもの"=リアル、この形をキーワードにさまざまな論点を分析し、現代思想を概観。 記号が与えられることによって経験不可能になるさまざまな経験、まなざしによる「見える」からの「見る」の成立、呼びかけによる言葉の成立、法の設立の...
自分にはたどりつけない起源としての"あるもの"=リアル、この形をキーワードにさまざまな論点を分析し、現代思想を概観。 記号が与えられることによって経験不可能になるさまざまな経験、まなざしによる「見える」からの「見る」の成立、呼びかけによる言葉の成立、法の設立のために殺された父とピュシスとしての母、全ての流出源となる神や王の殺害によるニヒリズム、などなど。 事後的にもたらされる自律 人になるかならないか、の後に、自分の選択したこととして位置づけられるようになる 典型的には肛門期とトイレのルール それが青年期にも また、それによって事後的に起源が生まれる 記憶=歴史 それ以前の、神話 ふと意識が戻る、そういったことの反復の中で起源がつくりだされる ノモス=最も始原的な法には触れることができず、触れるとそれは狂気になる 起源では経験的な次元にあるものが我々を脅かす=トラウマ 起源的暴力にも勝るような暴力としての神的暴力 今まではリアルなものに触発され、象徴によって自らを主体化していた いまや主体化が成立せず、象徴を自分勝手に使い倒しながらリアルなものに怯える 後半のメランコリー、スキゾフレニア、さまよえる自己の章が圧倒的。さすがに本職だけある。また読み返して理解を固めたいものだが、反論できるほど、批判的に読めるほどの力はまだ備わってないような。捲土重来を期す。 テーマの一貫性も素敵。いい本だった。
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