商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 学術図書出版社 |
発売年月日 | 1994/04/01 |
JAN | 9784873614328 |
- 書籍
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人類学のコモンセンス
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人類学のコモンセンス
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
自分の判断の基準としてるものが絶対的ではないことを意識させてくれる本。そういうことは色々な場所で教えられてきたけれど、本当に身近な所、自分が意識さえしたことの無い所にもあるんだなと気づいた。 少し難しい箇所もあったけど、全体的に入門的で読みやすかった。
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文化・自然・性差・血縁・子供観・死・けがれ・暴力・交換・個人・歴史という11のテーマについて、現代日本人にとって常識的なイメージを再考、もしくは相対化するよう、人類学的な知見をもとに書かれている。…という、まさにこういった実践こそが、「人類学のコモンセンス」なのであり、このテキス...
文化・自然・性差・血縁・子供観・死・けがれ・暴力・交換・個人・歴史という11のテーマについて、現代日本人にとって常識的なイメージを再考、もしくは相対化するよう、人類学的な知見をもとに書かれている。…という、まさにこういった実践こそが、「人類学のコモンセンス」なのであり、このテキストを読んで「ははあ、人類学者というものはこういう思考のしかたをするのだなあ」と理解してもらう、というのが狙いのようだ。ちなみに、「コモンセンス」という言葉は「常識」と意訳されてしまいがちのようだけど、ここではそのまま「共通感覚」と考えたほうがいい。 それにしても、各章を8人で分担して書いているのだけれど、どの章も同じように面白いうえに、同じようにわかりやすい。それはどの章も、人類学的な「発見」ばかりに依っているのではなく、現代日本においてもじつは日常の隅で見られる変哲ない出来事を具体例に取り入れることで、われわれ読者が馴染みやすいよう努めて書かれているからだと思う。 でも、あとがきには以下のようにある。 自分たちにとって当たり前のことが必ずしもすべての人にとって当たり前ではないということを知るのは決して容易ではありません。人類学者が長い時間をかけて身につける〈人類学のコモンセンス〉を、初めて人類学を学ぶ皆さんにわかって頂きたい、できれば共有して頂きたいというのはあまりにも欲深です。ですから、実際のところ、人類学の「基礎用語」や学説を理解するよりも困難な要求を皆さんに突き付けているのです(pp.206-207)。 僕にとっては基礎用語や学説よりもずっとわかりやすかったし面白かったんだけど、これは僕が多少なりとも人類学の勉強をしてきた、という証左なのかなあ。学徒としてあまり真面目ではないと思うんだけど。とにかく人類学の入門書としては、基礎用語や学説について説明された本より、僕はこれを薦めます。
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