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歴史と人間 NHKブックス32
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歴史と人間 NHKブックス32

堀米庸三(著者)

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歴史と人間 NHKブックス32

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 NHK出版
発売年月日 1980/12/01
JAN 9784140010327

歴史と人間

¥825

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2026/01/13

前著『歴史をみる眼』(1964年、NHKブックス)につづいて、歴史学の方法をめぐる基本的な問題について論じている本です。 本書では、遠山茂樹らによって書かれた『昭和史』(岩波新書)に対して、亀井勝一郎が「人間不在」の歴史だと批判した、いわゆる「昭和史論争」とその周辺の問題をとり...

前著『歴史をみる眼』(1964年、NHKブックス)につづいて、歴史学の方法をめぐる基本的な問題について論じている本です。 本書では、遠山茂樹らによって書かれた『昭和史』(岩波新書)に対して、亀井勝一郎が「人間不在」の歴史だと批判した、いわゆる「昭和史論争」とその周辺の問題をとりあげ、歴史学の方法をめぐる著者の考察が展開されています。マルクス主義の唯物史観に依拠する遠山の基本的な態度は、「人間の歴史的社会的存在であることを論理的に明らかにする」ことに向けられており、個々の人間の個性や生活は、こうした観点にもとづく理解に資するかぎりで歴史学的な考察の対象となりうるというものでした。しかしそれは、亀井の主張する歴史家の「追体験」を排除するものであってはならないと著者はいいます。他方で著者は、歴史上の人物との「邂逅」を重視する亀井の主張に対して、和歌森太郎の批判を参照しつつ、その表現の危うさを指摘しています。 つづいて著者は、「昭和史論争」が勃発した背景として、スターリン批判を契機としてマルクス主義と唯物史観への疑問が生じたことをあげ、それらにまつわるさまざまな論者たちの議論を批評しながら、考察を進めていきます。とりあげられているのは、井上清や上原専禄、石母田正といった歴史学者のほか、丸山眞男や尾藤正英、市井三郎といった思想史や哲学の研究者たちです。マルクス主義の立場にたつ歴史学者のなかには、土台と上部構造の関係をめぐる唯物史観の公式的な見解を金科玉条とする者もいますが、著者はそのような態度を批判し、歴史の偶然性を認めつつ、ヴェーバーの説く「理念型」にもとづく歴史の理論を「仮設」していく態度こそが、歴史についての探求のあるべきかたちだとする考えを提出しています。

Posted by ブクログ

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