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ユリイカ 詩と批評(2012年5月号) 特集 テレビドラマの脚本家たち
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2012/04/27 |
JAN | 9784791702374 |
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ユリイカ 詩と批評(2012年5月号)
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ユリイカ 詩と批評(2012年5月号)
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北川悦吏子「日常系ナチュラリズム」の終焉。日常をそのまま描くというやり方が成立しないところに出てきたので、日常をむしろ異化するような手法が取られる。非日常的な場所で日常を展開する→木皿泉 シットコム 学級会的正義 どんな事情があっても殺人は悪である 三谷幸喜 西田征史 三木...
北川悦吏子「日常系ナチュラリズム」の終焉。日常をそのまま描くというやり方が成立しないところに出てきたので、日常をむしろ異化するような手法が取られる。非日常的な場所で日常を展開する→木皿泉 シットコム 学級会的正義 どんな事情があっても殺人は悪である 三谷幸喜 西田征史 三木聡 福田雄一 古沢良太 中間表情 能の用語 「笑う」「泣く」といった表情の間にある、微妙な表情である中間表情のバリエーションが増えてくると、喜劇が作りやすくなる. それは、そこからどういう感情の表出にも変化していくような「間」そのものが具現したものである。その表情は、演者同志だけでなく、視聴者との関係性においても、ぽんと無造作に投げ出されている。それを見入れば見入るほど、つい吹き出すような不思議な可笑しさがある(三木聡)
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<<印象的な箇所のクリッピング>> <わたしたちが作るドラマ史> (トレンディードラマまで) ・60年代大島渚、篠田正浩ら松竹ヌーベルバーグが起きる。前衛的映画が流行る。前衛映画のブームの後、70年代後半から80年代前半にかけて、前衛映画監督にならなかった山田太一らがテレビドラマの世界で、シナリオ文学と呼ばれる重厚なドラマを繰り広げる。 ・80年代後半は、トレンディドラマブームが来る。86年鎌田敏夫脚本「男女七人夏物語」、88年松原敏春脚本、浅野温子、浅野ゆう子主演「抱きしめたい」。バブル的、軽いドラマの量産。 ・91年1月~3月期、フジテレビ・ヤングシナリオ大賞第1回大賞受賞の坂元裕二脚本「東京ラブストーリー」放送。91年7月~9月期は、第2回大賞受賞の野島伸司「101回目のプロポーズ」。武田鉄矢が主演を演じたことによって、トレンディードラマ時代の主演石田純一と決別。 ・バブル崩壊後、アメリカドラマの手法を取り入れて、ストーリー主導で突っ走るドラマが主流になった。 ・トレンディードラマは実は数年のブームだったが、無駄な会話が多く、ストーリーが前に進まない。実は日本的な、無駄を楽しむドラマだった。坂元裕二さんは「それでも、生きてゆく」などで、アメリカ的ドラマ手法に対して伝統的なドラマ手法の回帰を狙っているという。 (ポストトレンディードラマ) ・90年代前半は、ドラマの疾風怒濤期。「もう誰も愛さない」などのジェットコースター系エンタメドラマ路線。飯田譲治の「NIGHT HEAD」などサブカル路線。北川悦吏子「素顔のままで」「ロングバケーション」など日常系ナチュラリズム路線が出揃う。これらポストトレンディドラマの土壌が出そろった後、90年代野島伸司が活躍する。 ・サブカル路線は堤幸彦演出の「TRICK」等に続く。マンガ的手法がドラマに導入されるようになる。 ・日常系ナチュラリズム路線は、木皿泉「すいか」、橋部敦子の「僕の生きる道」などに続く。 ・岡田惠和は、90年代から現在までドラマ脚本を書き続けている。日常の異化。いつか必ず出ていかなければならないファンタジーの場所を描く。 ・野島伸司はトラウマものの後失速。 ・現在のドラマ脚本家は40代が円熟。ドラマ枠も少ないし、若手がなかなか出て来ない。 <<レビュー>> ・坂元裕二さんのインタビュー記事があってよかった。 ・向田邦子、橋田壽賀子についての言及がほぼなし。二人とも日本のドラマ史にとって重要な作家なのに。革新的でないし、若者向けでもないからピックアップされなかったのか。
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