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私の沖縄戦記 前田高地・六十年目の証言 角川ソフィア文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川学芸出版/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2012/04/25 |
JAN | 9784044058043 |
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私の沖縄戦記
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私の沖縄戦記
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商品レビュー
4.4
6件のお客様レビュー
沖縄激戦の地、前田高地の戦いがつぶさに語られる。投降後の収容所での生活や文化的活動への尽力も興味深い。著者と同じ戦いを共有した人達の証言もたくさん掲載されている。戦争は恐ろしいとつくづく思う。個人的に、沖縄の地名や人名が難しく、ふりがなが振ってあっても次のページでは忘れてしまい、...
沖縄激戦の地、前田高地の戦いがつぶさに語られる。投降後の収容所での生活や文化的活動への尽力も興味深い。著者と同じ戦いを共有した人達の証言もたくさん掲載されている。戦争は恐ろしいとつくづく思う。個人的に、沖縄の地名や人名が難しく、ふりがなが振ってあっても次のページでは忘れてしまい、戻って確認したり、諦めて読み進めたり、また地図上で場所を調べたりして、少し読むのに時間がかかった。
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太平洋戦争末期、帝国日本の敗戦もほぼ確実な状況となり、アメリカの本土上陸の足掛かりとして、大規模な戦闘が行われた沖縄。日本軍は陸軍海軍合わせた正規軍隊は5万、現地招集の後方支援部隊などがほぼ同数、合わせて10万強。対するアメリカ軍は最初の上陸部隊だけでも18万、延べ上陸数は28万...
太平洋戦争末期、帝国日本の敗戦もほぼ確実な状況となり、アメリカの本土上陸の足掛かりとして、大規模な戦闘が行われた沖縄。日本軍は陸軍海軍合わせた正規軍隊は5万、現地招集の後方支援部隊などがほぼ同数、合わせて10万強。対するアメリカ軍は最初の上陸部隊だけでも18万、延べ上陸数は28万弱。加えて海からの艦砲射撃と空からの航空機による支援攻撃と、その圧倒的な攻撃力をもって昭和20年3月末から周辺島嶼そして4月1日から本島への上陸を開始する。その後の戦闘経緯については多くの書籍に記されており、将官クラスから一兵卒、民間から志願した鉄血勤皇隊やひめゆり部隊、そして行政の長と様々な立場から語られてきた。戦後の沖縄も基地問題などを抱え続けた事から、今なお夏になれば毎年の様に沖縄戦に関連する書籍が書店の店先に並ぶ。沖縄戦での軍官民の死者数は20万人以上とされており、巻き込まれた民間人の数は、沖縄県民50万の4人に1人が亡くなった想像を絶する規模である。 本書は20歳で幹部候補制として沖縄現地招集となった初年兵の経験に基づき書かれている。特に激戦地として知られる前田高地の戦いが主となる。同地を巡っては日米が互いに奪い合いを繰り広げ、手榴弾を互いが拾って投げ合う様な肉弾戦が展開されていた。同高地を囲んで周囲の戦闘要地に展開する3つの大隊。いずれも勇敢に死を賭して繰り広げられる。筆者はその1大隊の大隊付きとして自身が見てきた戦闘経緯をありのまま語る。文字から伝わる悲惨さも凄まじいが、アメリカ側の視点で見た「ハクソーリッジ」で映像を観た方なら血生臭い泥に塗れた戦闘シーンをリアルに想像できるだろう。 とにかく物量・兵力も圧倒的に違う2つの軍隊が戦う時、勝る側の凶暴性を劣る側の生命力がいかに上回るか。生と死の境界線を彷徨う兵士達の姿に涙が浮かぶ。 後半は終戦から捕虜生活、そして本土に渡った筆者が当事者たちに会って得られた証言に変わる。誰もがその「あらゆる地獄を詰め込んだ」場所で生きた主人公であり、さらにそれら点の生き様を証言による線で繋いでいく。 丁度選挙の時期で窓を開ければ外から選挙カーの喧しい音が入ってくる。それすら忘れ、艦砲射撃や手榴弾の爆音、身を潜め夜間に豪から豪へと静かなる転身を図る兵士の息遣い、暗い夜空を見上げれば美しい星空と波打ち際の海の声、郷に響き渡る痛みを伴う呻き声。次々と当時の兵士や民間人達が聴いたであろう音が自分の耳に響いてくる様な感覚に陥った。 今年の夏はまた沖縄を訪れよう。
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あまりよく知らなかった、 前田高地での戦いのことがなんとなくわかりました。 後書きの、 沖縄への思いがとてもこころに残りました。 現実的にはむつかしい問題とは思うが、 せめて沖縄をただのリゾート地と思う方が減ると良いと思いました。
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