商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 柏書房 |
発売年月日 | 2012/03/31 |
JAN | 9784760141142 |
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真実
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報道という権力、暴力を、適正な範囲に収める機能は、現代社会にあるのだろうか。 彼らは、彼らの「正義感」なのか、「商業主義」なのか、外部からは計り知れない原理で、正義の裁きの、リンチの主宰者となる。 正義の裁きか、私刑であるのか、立場によって、同じ行為に対してであっても評価が分...
報道という権力、暴力を、適正な範囲に収める機能は、現代社会にあるのだろうか。 彼らは、彼らの「正義感」なのか、「商業主義」なのか、外部からは計り知れない原理で、正義の裁きの、リンチの主宰者となる。 正義の裁きか、私刑であるのか、立場によって、同じ行為に対してであっても評価が分かれるだろう。 しかし、彼ら、報道機関は「社会の木鐸」と自らを称し、正義の立場をメディアを使い主張する。 民衆の味方を騙り、自らが敵と認定したものを、独占的に利用できる自社メディアを通じ断罪する彼ら。 その内部にあり、その組織からはじき出されてしまった著者が紡ぐこの物語。 報道機関も組織であり、その組織の論理からはみ出すものには、「正義の刃」を向ける。 「悪人はどこにもいない。どこにもいない。 そんな思いが頭をよぎった。」 という言葉が、物語の終章に記される。 報道機関という、現代の専制君主の恐ろしさと、図らずも、その構成員の無邪気さを浮き彫りにした良著。
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組織と個人、企業利益と信念、それらについて考えされられました。本作では北海道の警察、新聞社が舞台となっていますが、フォーマットが変われば同じような話は公にされていないだけで日本、世界には溢れていて人事ではないと感じた。マスメディアが権力に屈するという構図は特に日本に多い気がするし...
組織と個人、企業利益と信念、それらについて考えされられました。本作では北海道の警察、新聞社が舞台となっていますが、フォーマットが変われば同じような話は公にされていないだけで日本、世界には溢れていて人事ではないと感じた。マスメディアが権力に屈するという構図は特に日本に多い気がするし、本作を読むとますますこの国では組織に属している限りジャーナリズムを貫くのは無理なのではないかと悲観視してしまう。著者のようなジャーナリズムの良心が多く活躍してくれることを願わずにいられない。
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調査報道に興味があり、高田さんの著作に目を通しています。 新聞社に職を得られたわけではないので、叶わぬ夢かも知れませんが。 ススキノのバーで繰り広げられた、若手記者と高田さんの会話はショックでした。 入社前には調査報道にあこがれていたという記者が、もう調査報道はやりたくないとい...
調査報道に興味があり、高田さんの著作に目を通しています。 新聞社に職を得られたわけではないので、叶わぬ夢かも知れませんが。 ススキノのバーで繰り広げられた、若手記者と高田さんの会話はショックでした。 入社前には調査報道にあこがれていたという記者が、もう調査報道はやりたくないといったからです。 新聞社に入社できて、調査報道も手がけられるん立場にあってうらやましいし、そのような志を持って記者になったんじゃないのかって思う。 しかしその反面、報道の現場や組織人としての経験がない自分は、現実を知らないんだろうなとも思う。 だから調査報道に過剰な期待をを持てているのかもしれない、と。 それでも読了後、調査報道をいつか手がけられたら、という気持ちは変わらなかったです。
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