商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本経済新聞出版社 |
発売年月日 | 2012/03/22 |
JAN | 9784532355128 |
- 書籍
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金融動乱 金融庁長官の独白
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金融動乱 金融庁長官の独白
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
政府の立場を守るかのような嘘っぽい箇所があるが、金融庁長官の立場から世情を見た所感が述べられており、よい。
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竹中金融行政は日本企業を米国に売り渡すものだ・・・ 思えばそういう批判が書店の棚を飾っていた時期も過ぎ、「金融危機」といえば2000年代前半までの日本の苦境ではなく、2008年以降の欧米の金融界のことを指す言葉に変わっている。当事者としては巷間の批判に言いたかったことも沢山あっ...
竹中金融行政は日本企業を米国に売り渡すものだ・・・ 思えばそういう批判が書店の棚を飾っていた時期も過ぎ、「金融危機」といえば2000年代前半までの日本の苦境ではなく、2008年以降の欧米の金融界のことを指す言葉に変わっている。当事者としては巷間の批判に言いたかったことも沢山あったのだろうが、時間が経たなければ本という形で世には問えないのも、当局者の宿命ではある。 一読して感じるのは、五味氏の行政マンとして厳しさ。原理原則を立てたら忠実にモノサシを当てはめて処分を下す時には躊躇しない。そして規制対象の金融機関にも温情とか容赦とかはあまり感じない。危機管理能力が低い銀行経営陣、無理な商品開発や営業手法をとりながら自浄能力がない、といった批判の言葉に感情的な背景が感じられず、こういう冷静さで百罰百戒の行政処分が繰り出されたのだと思うと、妙に納得感がある。 思えば明治期に大蔵省と日銀が出来た頃は財政政策と金融政策は不可分のものだったが、現在では金融機関経営が複雑化し、金融機関規制も現代的にやっていかざるを得ない。80年代までの大蔵省では対応できない、と考えた筆者たち大蔵省マンの先見性は確かだったし、金融機関と規制当局が口角泡を飛ばす姿は欧米でも当たり前になっている。規制当局が強すぎるのもまた考えものかもしれないのだが。
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金融庁の中の人が、金融庁の発足から98年の金融危機、その後の公的資金注入における金融庁の動き、考え方を著した本。
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