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対談集 つなぐ建築
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対談集 つなぐ建築

隈研吾【著】

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対談集 つなぐ建築

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2012/03/31
JAN 9784000014069

対談集 つなぐ建築

¥1,980

商品レビュー

3.3

8件のお客様レビュー

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2020/03/12

まえがき 建築とは、政治的にも経済的にもホットな場所に立つ。 そういう中で、日本がホットな場所でなくなっている。 日本は、後ろ向きで、縮み指向で、応急手当て的な、情けないものになっている。 これは、逆向きのエッジではないか? 成熟し、老いて行く流れの最先端。この逆のエッジを見極め...

まえがき 建築とは、政治的にも経済的にもホットな場所に立つ。 そういう中で、日本がホットな場所でなくなっている。 日本は、後ろ向きで、縮み指向で、応急手当て的な、情けないものになっている。 これは、逆向きのエッジではないか? 成熟し、老いて行く流れの最先端。この逆のエッジを見極める。 東日本大震災は、さらに、その逆エッジが研ぎ澄まされることになった。 しかし、なぜ 隈研吾は 「つなぐ」という言葉を使ったのだろうか? つなぎたかったのは、隈研吾自身であり、 つながれるものは、建築だった。 建築を中心にして、新しく繋がるものはなんだろうか? 決断不能社会の政治と建築 御厨貴 吉田茂の大磯の家は、自宅からどこからでも、富士山が見えた。 吉田五十八は、数寄屋建築の近代化を推し進めた。 佐藤栄作は、鎌倉の別荘、中曽根は、日の出山荘。 田中角栄は、庭は立派だが、家は大したことはない。 政治家が、決定不能の状態に陥っている。 それが、首相官邸にも表れている。 歌舞伎座 新たな祝祭空間へ 藤森照信 歌舞伎座 福地桜痴が1889年につくる。 第3代は、岡田信一郎で、唐破風でつくる。オペラ座を参考にする。 第4代が、戦災後 吉田五十八が改修。 第5代が、隈研吾によってなされた。 祝祭系建築。 千利休による 茶室は、グローバリズムのうっちゃりだった。 団地以降の集合住宅 原武史 スターハウスの出会いと団地における新たな運動。 コルビュジェは、建築か革命かといった。 都市と建築をつなぐ肌理 佐々木正人 壁や床、人の肌など、人間を取り巻く表面は粒子からなり、それに肌理を持つ。 アフォーダンスは、行為の落とし所 包囲光は情報であり、情報は光の中にある。 光の肌理の流動に、環境と自己移動の両方を見る。 アタッチドとディタッチド。 この佐々木正人の研究の内容が面白そうだ。展開性がある。 都市計画の勝負 都市への責任・コミュニティが街を動かす 蓑原 敬 目指すべき都市像とは、どうあるべきなのか? 不合理なシステムに対して、ノーという。 隈研吾のいう負ける建築とは、丹下健三、磯崎新、黒川紀章と一線を画す意味である。 社会、政治、市民と建築家の対立が見えなくなってきている。 都市計画から、まちづくりに。街並みと建築技術のバランスが重要。 コミュニティをどう作りげていくのかが都市を作る上でのポイントになる。 「みんなの家」から始まるもの 伊東豊雄 3月11日 東日本大震災があったことで、建築家の無力を知った。 建築家にとっては、批評性のある建築を作ることが重要。 その批評意識がライフスタイルに浸透しきっている。 お互いの建築を貶すことから、やめて、「なんとかしなくては」 を実現していく中で、みんなの家ができた。 せんだいメディアテークは、面白そうだ。 震災を経て生まれるフィクション 岡田利規 演劇の中で、日常を演じる。舞台の上で、日常を演じること自体、日常ではない。 「いま私が何をしているのかというと」という説明から始まる。 自然な日常とパフォーマティブな非日常とのさじ加減。 日常といっても、そのままでも実は結構へんである。 本当と嘘かという対立は、正直さという観点を持ち出すことで、以外とあっさりと乗り越えられる。 上手に嘘をつこうとする役者には厳しい。 日本の社会の空気を読まないほうがいい。 ポスト工業化社会を走る鉄道のかたち 原 武史 鉄道って、意外と重要な意味を持っている。 バスでは、実現できない確かなもの。 隈研吾が、混沌とした状況の中で建築の意味を問いかける。 確かに、都市はいろんな人の思いで、組み立てられている。 こうやって建築家が模索するのは大切なことかもしれない。 建築言葉から誰でもわかる言葉に変わっていく作業に近い。

Posted by ブクログ

2018/10/09

ファン(?)である伊東豊雄氏との対談の部分目的で購入。話も一番分かりやすくて良かった。最後は鉄道の原武史との対談もあり。

Posted by ブクログ

2014/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

御厨貴:権力の館を歩く 吉田茂、佐藤栄作、中曽根康弘、麻生太郎、小泉純一郎、田中角栄と館との関係 コルビュジエの建物を見てみたい 公共建物はますます無個性化しています 藤森照信:歌舞伎座の建替え 利休キリシタン説は想像力を刺激しますね 原武史:団地のスターハウス 団地の風景とソ連の労働者住宅は、世界中を眺めても突出して似ている 

Posted by ブクログ

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