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富子すきすき 講談社文庫
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富子すきすき 講談社文庫

宇江佐真理【著】

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富子すきすき 講談社文庫

682

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2012/03/15
JAN 9784062772259

富子すきすき

¥682

商品レビュー

3.2

6件のお客様レビュー

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2014/11/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

誰しも思うことがあるだろう「あの時もっとこーしていれば」「もっと強気で自分の意見を言っておいたら」「妥協するんじゃなかった」みたいな気持ち。後悔先に立たずというような忸怩たる思いを描いた短編集。なんともまぁホロ苦い部分に筆を切り込んだもんだなぁと思う。 その時はその時の色んな事情で選択した行動だし、後悔してもその時点には戻らないのだから・・・、と俺は普段の生活では上記のような思いを抱かないような生き方を目指している(目指しているだけで、実際は後悔と忸怩で溺れる位の今までなんだけど)。 ここの作品に出てくる彼らも、場面場面で持ってるカードをしっかり選んで出しているはずなのに、後で考えると出すカードの順番が違ってたように思えてしまう。その苦さを俺自身の経験に照らしてしまって、なんとも苦い読後感を喉のあたりで感じてしまう。 市井人情物の宇江佐さんの作品で、ここまで苦い作品を集めているのは稀有かも。ただ決して凡百のハッピーエンドじゃない人情物を書いてきた宇江佐さんだからこそ、苦さも味だとかみ締めて飲み込めたんだろうなぁとおもう。

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2014/06/10

吉良上野介の妻を主人公にした表題作ほか、江戸を生きる凛とした男や女を生き生きと描いた短編集。 お気に入りは、「堀留の家」と「面影ほろり」。100%ハッピーエンドではないところに、宇江佐さんの巧さと深い優しさが見受けられる。人は必ず誰かと繋がっている。それはとても大切なことと改めて...

吉良上野介の妻を主人公にした表題作ほか、江戸を生きる凛とした男や女を生き生きと描いた短編集。 お気に入りは、「堀留の家」と「面影ほろり」。100%ハッピーエンドではないところに、宇江佐さんの巧さと深い優しさが見受けられる。人は必ず誰かと繋がっている。それはとても大切なことと改めて思う。

Posted by ブクログ

2013/01/22

L 藤太の帯…俵藤太の百足退治を描いた帯を身につけた娘たちの話。「俵藤太は平将門の首を取った武将ですが、龍神のお姫様から縋られて百足退治に乗り出したこともございます」…この一文に記憶が…と思ったら確か「陰陽師(夢枕漠)」に出てきたんだった。あの情景が思い出されてより身近な帯(笑)...

L 藤太の帯…俵藤太の百足退治を描いた帯を身につけた娘たちの話。「俵藤太は平将門の首を取った武将ですが、龍神のお姫様から縋られて百足退治に乗り出したこともございます」…この一文に記憶が…と思ったら確か「陰陽師(夢枕漠)」に出てきたんだった。あの情景が思い出されてより身近な帯(笑) たかが帯じゃねェんだよ 堀留の家…親に捨てられた子供たちを親に代わって15歳まで育てている鎮五郎夫婦。その堀留の家の出身の弥助の身の上話。宇江佐節! 富子すきすき…あの事件のその後。表題にするほどだったかな。 おいらの姉さん…花魁と幼馴染の男の話。この手の話はよくあるものの、最後のしめ方がスッキリ。 面影ほろり…一番宇江佐節全開。8歳の子供が粋。スカッとする。 びんしけん…子供達に手跡指南をする浪人小左衛門と、転がり込んだ盗賊の娘お蝶。 やっぱりハズレなし。

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