商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 解放出版社 |
発売年月日 | 2012/03/10 |
JAN | 9784759241259 |
- 書籍
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水平社宣言の熱と光
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水平社宣言の熱と光
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★人の世に熱あれ 人間に光あれ ♪私の好きな みつるさんが おじいさんから お店をもらい 二人いっしょに 暮らすんだと うれしそうに 話してたけど 私といっしょに なるのだったら お店をゆずらないと 言われたの お店をゆずらないと 言われたの 私は彼の 幸せのため 身を引こうと...
★人の世に熱あれ 人間に光あれ ♪私の好きな みつるさんが おじいさんから お店をもらい 二人いっしょに 暮らすんだと うれしそうに 話してたけど 私といっしょに なるのだったら お店をゆずらないと 言われたの お店をゆずらないと 言われたの 私は彼の 幸せのため 身を引こうと 思ってます 二人はいっしょに なれないのなら 死のうとまで 彼は言った だからすべて 彼にあげたこと くやんではいない 別れても くやんではいない 別れても だけどお父さん お母さん 私は二度と 恋はしない 部落に生まれた そのことの どこが悪い どこがちがう 暗い手紙に なりました だけど私は 書きたかった だけど私は 書きたかった 「手紙」岡林信康 作詞/作曲 1969年 本書は、今年が全国水平社の創立90周年で、部落問題を取り巻く情況の大きな転換期に、現在の到達点を見据えて水平社運動の実態と歴史的意義の再検討をし、また「水平社宣言」の歴史的意味を問おうとした本です。 教育委員会社会教育課の嘱託職員の男性(部落解放同盟県連合会支部員)が、「被害者なら町が嘱託の雇用契約を解除しにくくなると思った」からという動機で、自分自身に対して旧同和地区出身であることを理由に退職を迫る架空の手紙を送ったり、自宅の空き巣侵入を偽装したりする差別事件でっち上げという2003年から5年続いた福岡県立花町連続差別ハガキ事件や、先日の橋下徹大阪市長の出自に関する「週刊朝日」の差別記事など、信じられない差別に関する事件が起こる中で無関心ではいられない問題です。 水平社宣言は、宮沢賢治の農民芸術概論綱要と共に暗唱できるほど感動的なものです。 水平社宣言 全國に散在する吾が特殊部落民よ團結せよ。 長い間虐められて來た兄弟よ、過去半世紀間に種々なる方法と、多くの人々によってなされた吾らの爲の運動が、何等の有難い効果を齎らさなかった事實は、夫等のすべてが吾々によって、又他の人々によって毎に人間を冒涜されてゐた罰であったのだ。そしてこれ等の人間を勦るかの如き運動は、かえって多くの兄弟を堕落させた事を想へば、此際吾等の中より人間を尊敬する事によって自ら解放せんとする者の集團運動を起せるは、寧ろ必然である。 兄弟よ、吾々の祖先は自由、平等の渇迎者であり、實行者であった。陋劣なる階級政策の犠牲者であり、男らしき産業的殉教者であったのだ。ケモノの皮を剥ぐ報酬として、生々しき人間の皮を剥ぎ取られ、ケモノの心臓を裂く代價として、暖かい人間の心臓を引裂かれ、そこへ下らない嘲笑の唾まで吐きかけられた呪はれの夜の惡夢のうちにも、なほ誇り得る人間の血は、涸れずにあった。そうだ、そして吾々は、この血を享けて人間が神にかわらうとする時代にあうたのだ。犠牲者がその烙印を投げ返す時が來たのだ。殉教者が、その荊冠を祝福される時が來たのだ。 吾々がエタである事を誇り得る時が來たのだ。 吾々は、かならず卑屈なる言葉と怯懦なる行爲によって、祖先を辱しめ、人間を冒涜してはならなぬ。そうして人の世の冷たさが、何んなに冷たいか、人間を勦る事が何であるかをよく知ってゐる吾々は、心から人生の熱と光を願求禮讃するものである。 水平社は、かくして生れた。 人の世に熱あれ、人間に光りあれ。 綱領 一、特殊部落民は部落民自身の行動によって絶対の解放を期す 一、吾々特殊部落民は絶対に経済の自由と職業の自由を社会に要求し以て獲得を期す 一、吾等は人間性の原理に覚醒し人類最高の完成に向って突進す 大正十一年三月三日 全國水平社創立大會
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