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なぜ日本の教育は間違うのか 復興のための教育学 扶桑社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 扶桑社 |
発売年月日 | 2012/03/01 |
JAN | 9784594065577 |
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なぜ日本の教育は間違うのか
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
復興のための教育学というサブタイトルがついている。成熟しない青年層とどう付き合うかに始まり、リーダー育成についての著者の見解、フィンランド教育。日本の教育への著者から提案。第二章の(志がエリートを創つくる)は気になる箇所だった。
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世界的に経済大国であるはずの日本において、政治と教育に関してはここ数十年迷走している。それは昨今のいじめ問題、学力低下問題、体罰問題につながっているとも思える。本書は、気持ちのよいくらい今の日本の教育の問題点を明確に示してくれている。 構成は、 第1章 ついに来たゆとり世代 第2章 「志」がエリートをつくる 第3章 フィンランド信仰の虚実 第4章 信仰なき人権教育の暴走 第5章 共産主義の洗脳を説く となっている。第5章の共産主義が日本の教育をダメにしているという点は、森口氏の著書「日教組」を読めばさらに詳しく分かる。 第1章では、企業にゆとり世代が入社し、使えない、指示待ちといった若者が多くなる指摘。それは、ゆとり教育を受けた世代なのだが、問題はゆとり教育よりも、新学力観にあるという。新学力観では、従来の知識や技能を教え込むのではなく、物事に取り組む意欲・態度・関心を高めることに重きを置いた授業と、それにより培われる学力が重視されている。そうすると、現場では混乱し、「教えない指導」路線をとり、指導から支援に変わっていった。自主性を尊重し、支援の授業を推進し、宿題を減らした結果、混乱と学ばない子どもを大量に産み出す結果となった。 第2章では、エリートについて論じている。日本人は平均的には知性や行動規範は高いが、外国のように真の国を引っ張るエリートや人々から尊敬されるエリートは出にくいという。誰もがエリートになれる教育のシステムになっているが、日本型のエリートを作っていくことのできる教育方法(英語教育や習熟度別授業など)を取り入れるべきだとしている。 第3章は、フィンランドの教育の虚実についてである。PISAの学力テストでは上位を占め、教育界にもフィンランドブームが起きたが、真のフィンランド教育を見ると考えている以上に実態は厳しいものである。学習義務、落第、卒業延期、就学前教育、国防意識、ゼロ・トランス的手法、宗教教育と、国家の礎である教育に重きを置き、落ちこぼれを出さないよう徹底して行われているのがじったいである。そのような状況を考えず、単にはやっているから取り入れるというのは愚かな考えである。 第4章では、人権についてである。何かあれば、人権侵害と楯突く世の中。しかし、日本人は人権の意義をはき違えている。人権という概念がどういったことから形成されているのか、信仰と結びついてそれに基づく自然権としての人権概念を理解する必要がある。 第5章は、こんな現状を招いた共産主義について。戦後の左翼運動によって日本の教育が佐偏向教育になっていることがよくわかる。教育界は未だに左翼に牛耳られている。ゆえに愛国心だの本当の史実を教えることは非難される。これでは日本人としての誇りが育たない教育になってしまう。こんな教育が戦後70年も続いているのである。
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