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社会問題の変容 賃金労働の年代記
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社会問題の変容 賃金労働の年代記

ロベールカステル【著】, 前川真行【訳】

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社会問題の変容 賃金労働の年代記

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ナカニシヤ出版
発売年月日 2012/03/20
JAN 9784779506376

社会問題の変容

¥7,150

商品レビュー

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2012/04/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

半分も読み進んでいないが、神本の予感しかしない。 なによりも、労働関係の議論にありがちな告発系の議論ではなく、一義に「徹底的に流動化するポストモダン、脱工業化時代における社会は如何に可能か。社会システムは社会的凝集性をどのように達成するのか」というような、社会学的関心の王道をいく議論を、(単に経済的生産としてだけではなく社会へ組み込みとしての)労働とそれによって形成される領域(社会に組み込まれ統合された領域と、そこに組み込まれず排除された領域との関係)の歴史的経緯を背景に進めようとしているところがすばらしそう。 社会学は何を根本的問題として扱うか、を知るための本としてもよさげ。 二段組み約600ページ、価格6500円。勿体無いから真面目にコツコツ読み進めている。前書きだけでも読む価値あるんじゃないだろうか。 前書きの〆はこんな感じ。 「社会組織がますます複雑化する一方、それを構成する諸部分のあいだに相補的関係が成立することを保証するこの紐帯のことを、エミール・デュルケームと十九世紀の共和主義者たちは連帯(ソリダリテ)という名前で呼んだ。それは社会契約の基礎であった。デュルケームが社会契約に、このような新たな表現を与えたのは、伝統と慣習に基づく秩序の再生産に依拠していた古いかたちの連帯が、工業化の進展によって脅かされたまさにそのときであった。二十世紀のはじまりとともに、連帯は、社会が自分自身を自覚的に支える行為となり、そのとき社会国家(著者が恣意的に福祉国家を呼びかえた名)はみずからその保証人を引き受けた。二十一世紀を目前に控え[原著出版は一九九五年]、今度は工業社会という枠組みのもとで機能してきた調整(レギュラシオン)の仕組みが根本から動揺しているいま、あらためてこの社会契約を定義し直さなければならない。社会契約とは連帯の契約であり、労働の契約であり、市民権の契約である。それはすべての人びとを包摂し、啓蒙主義の時代に述べられていたような意味で互いの交流(コメルス)を可能にする条件、すなわち「社会形成」の条件とはいったいどのようなものかを考えることなのだ。」

Posted by ブクログ

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