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新興国マーケット進出戦略 「制度のすきま」を攻める
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本経済新聞出版社 |
発売年月日 | 2012/02/03 |
JAN | 9784532317768 |
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新興国マーケット進出戦略
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新興国マーケット進出戦略
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
新興国ビジネスに携わっているので本書を購入しました。まず本書の全体を覆っている全体コンセプトの「制度のすきま」ですが、なるほど当たり前といえば当たり前ですが、こういう売り手と買い手の仲介機能不在、という点に着目したのはとても参考になりました。ただし気になる点がいくつかあります。 ...
新興国ビジネスに携わっているので本書を購入しました。まず本書の全体を覆っている全体コンセプトの「制度のすきま」ですが、なるほど当たり前といえば当たり前ですが、こういう売り手と買い手の仲介機能不在、という点に着目したのはとても参考になりました。ただし気になる点がいくつかあります。 第1に「すきま」という訳について最後まで違和感を感じ続けました。原文はinstitutional voidですが、「すきま」と言われると埋まっている部分が大半で隙間がある、という意味合いですよね。私はBRICs4ヶ国のビジネスに携わって現地に何度も足を運んでいますが、現地の状況は埋まっている部分の方が圧倒的に小さくて、大半が「空白」であるという方が正しい認識です。よって「制度の空白」とした方がベターと思います。 次に気になる点としては、ケース紹介時に、当該企業の成功要因について「制度の隙間を埋めた」からである、という説明が常になされていますが、無理を感じるケースも見受けられます。ハイアールが中国四川省で現地ニーズにあった洗濯機を開発したところ大成功した、というケースを「制度の隙間を埋めたからである」と解説されていますが、これは無理があるでしょう(仮にそうだとしても説明をはしょりすぎていて意味不明)。むしろパンカジ・ゲマワット教授が提唱されているAAAアプローチの中のアダプテーション戦略である、と解釈する方が素直です。 また正直分析が浅いという印象はぬぐえませんでした。企業が新興国で直面する選択肢がいくつかある、例えば独力か提携か、という問いかけがあって、提携で成功している例と失敗している例を両方紹介して、必ずしも提携で成功するとは限らない、と結論づけていますが、「では成功例と失敗例の差異は何なのか?何が失敗と成功の分け目になっているのか?」というところに踏み込んでくれていません。分析が浅いなあと感じます。ということで本書はアカデミックな人たちにはうけるかもしれませんが、実業界の人々からするとかなり物足りない、と感じざるを得ませんでした。
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『先進国で誕生した多国籍企業にとっては、「制度のすきま」のせいで、新興国市場でのビジネスモデルの再現を妨げられるかもしれない。新興国の国内企業にとっては、発展する力や参入してくる多国籍企業と競争する力を奪われるかもしれない。「すきま」によって企業は戦略的岐路に立たされる。外国企業...
『先進国で誕生した多国籍企業にとっては、「制度のすきま」のせいで、新興国市場でのビジネスモデルの再現を妨げられるかもしれない。新興国の国内企業にとっては、発展する力や参入してくる多国籍企業と競争する力を奪われるかもしれない。「すきま」によって企業は戦略的岐路に立たされる。外国企業も国内企業と立たされる岐路は同じだが、ルーツが異なり、競争優位の源泉がことなるために、選択肢も異なってくる。』 進出戦略ツールキット付きで勉強になるが、このツールキットは使いこなすのかなり難しなぁ〜。 新しい市場への進出は、大胆かつスピーディかつ柔軟かつ徹底的に慎重にやらないと失敗することが良く分かる。 そのタスクフォースをしっかり用意出来るかどうかなんだろうなぁ〜。特に人材。
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