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山なんて嫌いだった ヤマケイ文庫
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山なんて嫌いだった ヤマケイ文庫

市毛良枝【著】

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山なんて嫌いだった ヤマケイ文庫

968

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 山と溪谷社
発売年月日 2012/01/20
JAN 9784635047395

山なんて嫌いだった

¥968

商品レビュー

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2023/06/27

387 市毛良枝の山なんて嫌いだったやっと読めた。ハワイの山憧れるな。あんまりハワイに山目当てで行く人居ないけど。市毛さんは運動神経は全く無かったけど、山はハマったって言ってて、山歩きはそういう万人に開かれた素晴らしいスポーツだと思う。 これが登山だという認識も、登...

387 市毛良枝の山なんて嫌いだったやっと読めた。ハワイの山憧れるな。あんまりハワイに山目当てで行く人居ないけど。市毛さんは運動神経は全く無かったけど、山はハマったって言ってて、山歩きはそういう万人に開かれた素晴らしいスポーツだと思う。 これが登山だという認識も、登山はスポーツだという認識もな かった。それまでは高所を目指したり、ザイルやピッケルを使って 岩山や雪山に登ること、つまりエベレストのような山に登ることを 登山だと思っていた。自分は歩いて登っただけ。ただ歩いただけな 人の和には自信があるなんて言ったって、ちょっと落ち込んだだけで、もうこの世界 で友だちといえる人はいないなんて思ってしまうほど、希薄な人間関係しか作ってこな かった。劇団のような大きな組織に属していない限り同僚がいるわけではないから、元 気のないときはひどく孤独感を感じてしまう。いったい、長年なにをやってきたんだろ うと思うと情けなかった。 向いていない⋯⋯。やめたい⋯⋯。 長い間浮かんでは消え、消えては浮かんできた気持ちだが、このときほど強く思った ことはない。まわりで起きている問題とは別の、自分の内なる問題だった。 でも、仕事も私生活も、すべてが離れ合い、絡み合ったこの状態では、やめることも 許されなかった。 幸い私には学生時代の友人や、仕事以外の友人がいて支えてくれた。そして山に行っ ていれば、時折見知らぬ人に指差されることはあっても、いつでも、ただの人でいられ 山は、自分の力で一歩踏み出さなければ、誰も登らせてくれない。どんな人も対等 に、やったことが、やっただけ自分にかえってくる。そして山の仲間たちが、ひとりの 人間として当たり前に接してくれたことで、私は芸能人といわれる特殊な人ではなく、 普通のひとりの人間であっていいのだと思えるようになった。 ホノルルに来て山に登る人は少ないだろうけれど、私たちとしては山に登らなければ 始まらないではないかということになった。以前、ダイヤモンドヘッドに登ったことは あったが、ほかにもいいコースはないかとガイドブックで探し、早起きしてトレッキン グに出かけた。 一見なにごともないような、人間が主導権を握って いるように見える都会のほうが危険予知能力をそがれてしまってい て、より恐ろしいような気がする。 確かに彼女の言葉は、一般的に誰もが抱いている女優に対するイ メージだ。しかし、山に登るようになってから、生活のほとんどは パンツやTシャツなどのような山のウェアで過ごしている。外出着 も対外的に許される限りアウトドア・ファッションである。 というのも、山のウェアは素材が良く、耐久性、機能性の面で優 れているので、度着るとその快適さにやみつきになってしまうからだ。そして、なによりもシンプルである。 一年の三百六十日も休みなく、お金を遣う暇もないほど働いていた時期があった。ばかばかしいことだが、なんだか白分が無性に可哀相になって、自分白身をほめてやるつもりで宝石を買ってみた。よほど淋しかったのか、そんなことが数年続いた。その熱がおさまったとき、前より、もっと淋しい感じになった。 ものでは幸せにはなれなかったのだ。 山に行けば宝石類なんてなんの価値もない。季節ごとに彩りを変える草木、風雪に耐えて可憐に咲く花々⋯⋯それ らのほうがはるかに美しい。 自分の求めるもののために長い休暇をとってニュージーランドに 行っていたとき、真剣に、「半年も日本を離れていたら、動きの早 いこの世界ではすぐ忘れられちゃうよ」と助言してくれた人がい た。しかし、私は「そうかもしれないなあー。そうだとしたらそれ も私の運命だろう」と思った。人が絶賛してくれることより、自分 が認める自分でいたかったのだ。仕事をセーブしてでも、やりたい ことをやらせてもらっている今は、以前よりももっとわがままに なったといえるかもしれない。 父の病床に二カ月間付き添って、父の跡を継いで医者になればよかったと初めて後悔 した。今からでも本気にやりたいと思うならできる。でも今から医者になって社会に役 に立つようになるには時間がかかりすぎて、少しもったいない。

Posted by ブクログ

2021/03/21

女優市毛良枝、38歳で父の死を契機に病院関係者に登山に誘われ北アルプスへ。 女優と言うより一人の女性が山にハマっていく過程、山を通じて成長していく姿が感動的。筆者の母まで70歳を過ぎて山デビューするところも面白い。 山そのものの紹介というより自伝的な内容。

Posted by ブクログ

2016/02/16

女優、市毛良枝さんの登山との出会いと女優人生を重ね合わせたエッセイ。 様々な人たちとの出会いを通して、登山に取り組んでいく。登山を通して、人生も豊かになっていく。 爽やかでなんか、勇気をもらえる一冊です。 出身が自分と同じ伊豆だとは知りませんでした。 ちょうど、天城山へ行った後に...

女優、市毛良枝さんの登山との出会いと女優人生を重ね合わせたエッセイ。 様々な人たちとの出会いを通して、登山に取り組んでいく。登山を通して、人生も豊かになっていく。 爽やかでなんか、勇気をもらえる一冊です。 出身が自分と同じ伊豆だとは知りませんでした。 ちょうど、天城山へ行った後に読んだので、さらに親しみを感じました。

Posted by ブクログ

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